
伊勢うどん 2033 Box 3玉入り 1,400円(税込1,512円)

伊勢うどん 350円(税込378円)
文章を校正してる間がないので、一方的に連続ツイート式に行きます。
数年前に用意した book box のための箱や小冊子が500セット、これらが底をついた。手作業でコツコツ良くやったとまずは自分を褒めておく。
普通なら小冊子の内容だけ少しアップデートしてまた同じような展開を謀るところ、しかしココはいや、と待ったをかける。確かに前回の手作業での効率の反省も。しかし今回それをクリアさえ出来れば良し、とだけの考えもしたくなかった。
やっぱり新たに何かに挑戦をしたかった。stir it up 何かを掻き立てたかった、のだ。
ボクにとってのクリエイティブとは、えっコレってこう来るの違うんじゃない? なんていう義憤。こいつを吟味、解体することから始まる。例えば宇治山田駅の土産売り場の商品群を、週一の朝熊工房の行き帰りに眼に焼き付ける。それらのデザインのほとんどがボクのビジョンに沿わぬものばかり、逆にいても立ってもいられなくなる。空席は沢山あるということだ。しかしそこにボクのプロダクツを置き販売したいとは全然思わないのだが。
前回と同じように箱、小冊子などを用意するコストにも数万円を要する。ここで記しておくが、この伊勢うどんプロジェクトは、サトナカと違い EMELON でなくボク個人のものだ。なので制作コストもボクの懐から、制作人員もボクのみで、EMELON web shop だけ間借りして賃貸のみEMELONに納めているという個人業務なのだ。
こんな手間がかかり、採算の上げづらい業務に EMELONやそのスタッフは関わってくれない現実がある。しかしそれならこの商品は出来ない世に出ない。世間や企業でよくいうペンディング(先送り棚上げ)になる、しかし自分はこれが許せないのだ。ふざけるな。意地になっても作りたいものは作りたいし、世に出したい。そうして実際にカタチにしないかぎり、良いも悪いも世に問えないではないか?マーケティングなんていうのは後付けの成功例でしょって感じ。
ここは、我がレゾンデートル(おもしろいことが出来てナンボって存在理由)にも関わる大問題で、時折 EMELON 内でも孤立する。しかし複数の面子で動かしてる teamがEMELONだ。しようがないと自分の非も認める。しかし、そうは言えどやれることには向う。
まず今回は、中身のうどんのパッケージも変えた。タレもミエマン醤油さんのオリジナルに一新した、その際銀袋のデザインも無しでと無理を言って用意してもらった。体裁もそれらに合わせパッケージをイメージして、きっちりと寸法を決定する。それから商品を告知するための index 印刷物等を考えた。
そもそも食材としてのうどんやタレの美味さにだけ媚びたくない。パッケージまで含んだプロダクツとして、どのようにすれば伊勢らしく喜びの宿る贈答品にもなれるうどんでうどん Box になれるか?
いやもっと端的に言う。如何に伊勢の不思議をカタチとして成り立たせるか。うどんそのものはこの際オマケでボクが届けたいのは1kg弱のウエイトの小さな伊勢、伊勢の不思議なのだ。
パッケージの装飾に止まってれば駄目なのは言うにおよばず、デザインは機能だ。視覚や感性や知性を刺激し、受け手をどのように喜ばせることが出来るか、という挑戦でゲームだ。
で、今回は特にグルーヴ感を演出したいと思った。そういうことをプロダクトデザインでやりたい。グルーヴ感、シンコペーションだ、これをサウンドじゃなく物体という固まりのビジュアルで表現出来ないか?
今回の挑戦で勝負所が見えたぞ。
結果、注連縄の様相を呈した神棚のようなパッケージに軟着陸した、正直なところそんな感じ。まあ、このデザインにおいての出口がコレだったわけだから、後はマーケットにおいて売れるのか非か?
売りたい、売れなければ困る気持ちは人並みにある。しかし、売れるということとだけ寝たいとは思わない。こころを置き去り(何かの理由や御託を並べ、自身がおもしろいと思うものを封じ込めちゃう心理)にした仕事をしてしまったら、それを堂々と時代や社会に問えると思わないのだ。
まあ、ボクの心理などはどうでもよく、このプロダクトに「おもしろい、欲しい」と共感してくれる人のいることを祈るばかりだ。まあ失敗した所で、ボク個人のマネーと時間を費やしたささやかな事業だから EMELON に迷惑がかかることもないから、やったれ!って感じだ。
自分がクライアントだから買い手に直結してるし、売れなければその責任の所在も自分だから反省点も明確、出直しも効くというもの。自分の仕事において堂々と社会や地域と対峙していたいし、自分の信じる正しいことをデザインを通し表現し、大袈裟だが現代社会にもコミットしていたいなんて思うのです。
アートにせよデザインにしろ社会に拮抗していたいと思うのがボクのクリエイティブでありたいと思ってます。
とは言え、仕事に振り幅は必要なので、すかしたり笑わせたりなユーモアも忘れたくないのです。
02に続く。
http://www.emelon-shop.net/lineup/ise_udon_3p.html

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