
この荷風のポートレイトは秀抜。
SHINRO OHTAKE
KAFU / Oil on canvas 1985 (91x72.7cm)
週明けから喉痛く、ここ3日ほど昼夜に限らず臥せってました。症状は咳のみ(いや熱計らなかっただけで実はあったかも?)。あまりに回復しないので昨日近所の主治医Kクリニックで受診、インフルエンザA型だった。前回のインフルエンザの記憶がないけれど、んっインフルエンザってもっと凶暴な悪さを働くんじゃないのって思うほどパンチは無かったし。昨日点滴注射ラピアクタを受けて、もう薬も飲まず病も終盤って感じで、リハビリ感覚でこれ記してます。
食欲(酒も飲めなかった)もなく、ひたすら眠りを心がけ病に寄り添うように過ごし、身体のちいさな細胞とコミュニケーションを計る、そんな数日間。TVやDVDなど見る気もしないし、せいぜい文庫本をかいつまんで読むくらいがせめてもの楽しみ。
それで今回はこれ「断腸亭日乗」永井荷風なんて古いし相当な読書家じゃない限りイメージ出来ないかもしれないけど、小説や短編もあるけれどこれは日記文学と一般的には言われてるが、ボクの解釈はちと違う。これは日記をフォーマットにした滅び行く文化都市東京のパノラマ随筆。いや、余計にややこしいか?
いやその日の行動は事実だろうけれども、日記なんてのはそもそも人に読ませるためのものではないから、この地点で既に表現。そして作者自身が東京をちょこまか歩き回り、さまざまなモノゴトにぼやき言及す。これを繰り返すエンターテイメントなのだ。こういうデジタルゲームがあったら楽しいぞ、帽子と鞄にこうもり傘の荷風がピヨピヨとパノラマになった東京中を歩きまくる。立ち止まってはそこの事柄についてボヤく。また歩く、今日は芸妓連れの花見、終止ご機嫌とか。
まあ独りアトリエにてこんな感じでやってます。結構な休暇をもらっちゃったな、しっかり直さないと。火曜までは安静面談禁止令出てます。用事のある人ゴメンね。それとお見舞いメッセージももう終盤なんで無用で願います。さあ万人に順繰りに訪れしものって感じのインフルエンザA型2015(柔和な感じ) それでは皆さんもいい週末をお過ごしください(笑)

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