fire / wood-block print on washi paper 2014 (220x340mm)
前回に引き続き木版画シリーズ aramitama nigimitama アラミタマ二ギミタマより fire 火を紹介させてください。
御岳山噴火、これまさに an act of god 天災、アラミタマに他なりませんから。命を落とされた方のご冥福をお祈りしつつも、自然への畏怖を強く想います。
地球は生き物でマグマを内存した燃える球体(その表面こそ海や大気で穏やかさを装っているものの)、自らの回転運動のために球体としてカタチを整えるがための地殻変動(火山噴火に地震)なんだなと思うんです。大雑把ですが。
それとは別にボクたち人間は今や火という神まで我がものにしたような気になってる。火遊びはほどほどにしなきゃならないにも関わらず。これを想うとお先真っ暗です。これは今日ここで語るにはちょっとヘビーなのでまた。
ボク火山大好きです。わざわざ火山巡りの旅等したことありませんが、自然の愛すべき対象です。ナポリの有名なカンツォーネにフニクリフニクラというのがあるのは皆さんもご存知でしょう。「行こう行こう火の山へー」ってご当地ソングで、これを題材にした絵を描いたこともあります。
「唐草物語/澁澤龍彦」という本に「火山に死す」という好短編があります。博物学者プリニウスのユーモア溢れる火山偏愛のお話です。実は昨日もこれ引っ張り出して来て読みました。やっぱりおもしろかった。興味のある方はお勧めします、ぜひ読んでくださいね。舞台はやっぱりナポリの方の火山地帯です。
これは初版単行本の体裁、河出書房から文庫も出てるはずです。それではまた。

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