Marcel.Duchamp.-.Anemic.Cinema.(1926)
春の始まった日曜の朝、coffee でも飲みながらミニマルシネマはいかがかな。BGMも出しゃばらず素敵です。
https://www.youtube.com/watch?v=dXINTf8kXCc
マルセル・デュシャンが1926年に制作した実験映画。これには、デュシャンが「ロトレリーフ」と呼んだ回転する映像が映し出され、ときおり駄洒落が盛り込まれた文がやはり回転する円盤に乗って映し出される。「ロトレリーフ」とは、デュシャンが自作の回転する造形物につけた名である。これまさに「光学的なおもちゃ」だ。デュシャンは平らな円形の厚紙にデザインを書き、レコードのターンテーブルに乗せて回転させ、三次元的に見えるようにした。
そんでもって1935年、パリで開催された発明見本市にブースを設け、こうしたデザイン6点を印刷した500セットの「ロトレリーフ」を販売しようとした。この試みは、金銭的にはまったく売れず大失敗だったが、一部の光学・視覚の研究者は、一方の視力を失った人に立体感覚を回復させるために役立つものではないかと考えた、とのこと(笑)。
ブラボー!まさにアートとデザインの垣根など無いプロダクトの誕生にただただ脱帽なのです。
P.S. ボクは、コースターサイズの丸い厚紙にリメイクされたこの「ロトレリーフ」を持ってて、たまに眺めてはデュシャンを憶って過ごしています。
Enjoy your お彼岸!

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