1984年冬NYはチェルシー、コリアンタウン脇の駐車場での蚤の市、これがボクの最初のフリーマッケット体験。今若い人たちが周りでやってるそれとは別種のもの。どう違うか、ズバリ「強者の上がるリング」。まず店主の個性、簡単に話しかけられなさそうな奴の多いこと。これは日本の古本屋や骨董屋の親父にも通じるね。そして彼らの販売物の専門性、ステッキならステッキ、ヴィンテージ雑誌ならその系譜などなど、ただ要らぬもの並べて流してやればいいなんて気持ちはみじんも無い。扱う品物の傾向が顕著でオレの売るのはこれって明確な自信にみなぎっている。そこに集い通う客もこれまた強者ぞろい、そんなリッチな奴はいないが相当な目利きなのは明らかだ。つまりがらくたを介しての店主と客の真剣勝負の場がそこに展開されてるわけだ、ここでは客も逆に値踏みされてるのだ。彼らの掛け合いを横で見てるだけで素晴らしきエンターテインメントなんだ。そしてモノを通しての情報交換、ブツの背景に潜む歴史に事実など勉強になることばかりで、その内容は相当に深いのである。
今日本のフリマの特徴と言えばふたつ、まずは皆さんよくご存知のロハス系、そして北欧サンデーマーケット系。後者は東京的で今それを地方に置き換えやりたがってる人たちの多いこと。キャンプ場で使うタープなんかに机並べて趣味的に作った小物や手作りの焼き菓子、自分で描いた絵などを並べて売ってる。そしてかならずカラフルな旗なんかがヒラヒラしてるからたまらん(笑)ファッションもムーミンのスナフキン系、見方を変えればやる気の無いオバケみたいな。
前置きが長くなりました。そんな風に思ってるボクもちょっと自分でも実験的にやってみようかなと思うんです。
題目は、secondhand bazaar セカンドハンド・バザール 略して「セコバ」と言います。フリマとスタバに対抗したような名前になってしまいました。こいつをこの10/27 の河崎商人市にぶつけます。場所はモナリザパーク、うちの女子スタッフ何か別にもの並べて売るらしいですが、これは「セコバ」ではありませんがそれはそれでヨロシクお願いします。
一度使われ用を果たしたものにも価値がある。所有者が変われば価値が再発生する。何も特別新機軸でもないですが、「使われなくなったモノたちにセカンドステージを」ってことです。ちょっと新しい取り組みとしては、事前にfacebookを使って主なブツをアップしちゃおうと思います。それらのブツも今回は、ボクが仕事の資料にしてた画集の一部です。ボクの過去みたいものですが、養分は接種したので不要です。必要な方はどうぞ。痛んだものもありますが、安く提供してると思います。
興味のある方はコメント入れるなり名乗り出てください。各本の説明を少しボクの視点で記しておきます。蚤の市で売り手と買い手に起きるハプニングとはまた別の気持ちやルートで、所有者だったボクから新たな所有者であるあなたに渡る。前所有者を明確に手から手に、その物とボクとの間にあったエピソードなどもお話ししましょう。
例えばあなたが、今ボクこういうのに興味があるんですが、そんなような文献無いでしょうか? などの相談もどうぞ、そんな本があれば幸い、もしも無くてもそれならこういう本を探せばいいよとアドバイス出来ると思うんです。これってAmazonには無い機能ですよね、売り上げにも繋がらないけれど。こういう情報が得られる場も素敵でしょ。どんな強者の園が出来上がるのか、弱者の園かもしれないし、とにかく皆さんの参加もお待ちしています。
主な商品のラインナップはこちら。他にもありますから facebook アルバム
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