「BASTARD LANDSCAPE 嘘っぱちの風景」 制作中の油彩画の画面細部
油彩の制作を始めてます。秋から冬そして春までの時期は大体油彩制作に当てます。昨年ははかどらなかったから今年はリカバーしないと。夏場は油彩はヘビーで集中しづらいから水彩や版画など軽めの制作をこなします。
9月中はまだ紫外線に悩まされます、これは油彩の画面に生じる色彩を殺します。なので今月はキャンバスを枠に張ったり、構想を練ったりしつつ光線の弱まりを待ちます。今週は随分とそれも進み、良しって感じ。ボクは太陽光線で絵を描きます、夜も気分でたまに描きますが白熱球のヘルプが少し、蛍光灯は絵画の天敵かな。いやでもそれを逆手に取って、極まった蛍光灯ワールドを創造すればおもしろいかも。いややっぱり辛そう、楽しめなきゃね。
同じ絵画制作と言っても、例えば水墨と油彩じゃこころの配り方が大きく違うものです。油彩を制作することは、西洋の芸術の歴史と向き合い、そいつの前に屈せず一発かますことだと思ってます。逆に水墨などに取り組むことは、日本に寄り添いたい気持ちがあります。
デザインの仕事についてですか。サトナカやEMELONでのデザインワークは、伊勢にいることの意味や社会との接点になってくれてる。自分の力不足も否めませんが、アートって分かってもらえない部分がデザイン以上でホント孤独です。デザインはその取り扱いにおいて、あまり特異なモノに仕上げない方がいいとは分かってるんですが、ついいつもの調子でやりすぎる嫌いもありますね。
コンテンポラリー・アートはある意味、ぶっ飛んでないとつまらないところも大いにありますからね。これすなわち、自分のいいところでもあって悪いところでもあるのだと思うんです。

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