今年は20年に一度の遷宮YEAR。それで数年前に個人的に興したのが EVERY 20 YEARS というささやかなデザイン運動で活動です。
http://takeshinakatani.jp/ev20yrs/index.html
外宮前には飲食店を中心に出店ラッシュ、各種メディアによる報道ラッシュ、参拝に訪れる観光客ラッシュ。ボクも今月で53歳、うち外遊してたりで15年ほど伊勢にいませんでしたが、市内中心部で暮らして来たからそれなりに時代の移り変わりを見てきました。今回の遷宮は飲食店ラッシュ、その前の遷宮は各種ファッションに衣料や雑貨店ラッシュでした。その後あっという間に数々のお店が閉店して行きました。覚えてる人多いでしょう、きっと。伊勢に限らず国の経済がそうさせた、という人多いと思いますが本当にそれだけなのでしょうか?
文句を言いたいわけじゃない。人は勝機を読んでアクションを起こします。起業に出店、商いというゲームで社会に参戦、これ大事です。生きて行かないと、でも上手く行かないときの方が実際に多いかもしれない。その時ただそれを放棄しないこと、何故そうなったか自分なりに問題点を見つめ反省することで次のアクションの教訓とし先に進む。
この先、ここからは伊勢に限らずなんだけれど、ボクたちの将来って成長だけなのでしょうか?
例えば、成長から降りる、賢く素敵に縮小して行くことで辿り着く未来の方にこそ、ボクたち日本人が再確認し実践しなきゃならぬモノゴトがあるように思うのです。
それはみんながそうあれ、じゃなくそう考える周辺が増えるのもいいかなと。具体的にそして一括りにこうじゃなきゃ、こうしなきゃってこと言えないでしょう。各個人の生活や人生の中での小さな選択。それらが上手く繋がり集積出来ればいいのにな、とボクは思うのです。
そういう風に考え、行動出来る次世代の登場も大事だな。
そのためになるか、ならぬかは分かりませんが、小さな狼煙・のろしくらいにはなれればなと言うのがこのデザインです。オリジナルの EVERY 20 YEARS はそのままメインで使って変えちゃうわけでなく、FOR THE NEXT 20 YEARS と唱うことで20年に一度の今年だから弾けましょう、じゃなく次の20年をしっかりと見つめ創造しようという確認を込めた小さなアップデートです。
このようにデザインはアップデートさせたけれど、じゃ何を発動したらいいのかは今まだ模索中。具体的にカタチのある物もラングエッジ・言語みたく必要かもしれないけれど、モノじゃなくこういう考え方を宿せし様々なモノゴトのために、というのが今回の「ココロ」でしょうか?

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