Artificial Respiration _02 / collage on paper 1999
http://pinterest.com/tnakatani/
TYPOLOGIES の続きとして読まれたし。
Pinteresst ピンテレストというビジュアル共有に特化したSNSがある、2月ほど前から始めてみた。twitter ともfacebook ともまた感覚が違うが用はSNSである。先に書いた typologies タイポロジーがここにも応用されている。
どういうものか?まず、ブラウザの中ですっきりとビジュアルが見れて洒落ている、ビジュアルは言語・ラングエッジだと思ってる自分にはぴったりなメディアだと思う。
Facebookも最初見たときコレはビジュアルがカッコ良くシェア出来る進んだSNSだと感じたが、日本に特化(会社や組織のご挨拶感覚での使用など)して行くことで何だかその成り立ちやビジュアルが荒れて行ってしまった。しかしぼやいたところでFBの現場を変えられる佳しもない、これはこれで別の可能性を残しておいて、出来ることで楽しみ、先に進もうと思うことにした。
Pinterest、最初やり方が解らずゲーム感覚で攻略してやるって気持ちとそんなゲームに参戦してるって感覚が大事だ。自分も参戦してるわけだから、指をくわえてじっとしていても何も起こらない。自分が何か感覚的にピンと来たり好きなものをどんどん Pin ピンして自分のボードに上げて行く。web上の好きなものごとをビジュアルで編集するボク自身のスクラップ・ブックのようなゲームだ。今までもweb上で気になったものはアーカイブスで保存したり、洋書の切り抜きをスラップしたりリアルでやってたことがバーチャルにwebで管理出来るようになったということだ。そして特色として、その環境現段階でほとんどが欧米人で、彼ら相手のゲームのようなものだ。
彼ら他人のも見ながら自分のを見たりすると、実にその人間の個性や嗜好がPinされたさまざまなビジュアルによって語られている。自分がPinしたものたちが逆にボク自身を語る言語になってるような感じもする。もちろんバーチャルだから、リアルでもありそうでなくもある。
それとこのPinterest というのはビジュアルをシェア出来るから、面倒な英語のやりとり(面倒がる自分を反省もしながら)が無くビジュアルを自分のラングエッジとして突き進める。
自分の興味ある対象物をスクラップしておいて何かの仕事に役立てる。ネタの引き出しを公表もしちゃうわけだけれどout putと考えて自分だけでしまい込まずにシェアする、同じように他人のpinしたものを自分のものにしちゃうことも出来る。これは in put か。
しかし、ただのSNSで完結したくない、何かしら自分だけのものを表現もしていたいと思ってる。
自分の web site も並行して再構築してる最中なのでなんとか上手く罠を張ってボクの web site へ誘導する仕掛け作りもしてるのだ。ターゲットは外国人、そのために英語での説明も付け加え始めたばかりだ。彼らがボクのいいと思うもの、またボクの表現したものにに対してどのような反応をするかのマーケティングでもあって、また自分がそんな外の世界でどの程度のモノなのかをweb 上だけれど試そうというチャレンジだ。
しかしその現場は、何処か西洋文化が上みたいな構図が見え隠れする嫌いがあって、何とか風穴のひとつくらい空けて奴ら西洋人の鼻を明かしてやりたい意地もあるが、あまりボクが取り上げる日本的なものに対する興味は薄いみたいだ。まさにここでも現代美術同様、西洋の作った西洋のルールが幅を効かしたゲームなのか。しかし参戦し苦戦を強いられてもいるが何かしら見つけて自分の糧にしたいと思う。
例えば先にここでも取り上げた LUNCH BOXES なんだけれど、西洋人はああいうの楽しんだり出来ないみたい。食べることを外注してしまうような文化を感じる。もちろん100%じゃないですが。
フォロアーが増えてその中に感性の通じる人と出会えるというのは喜ばしいことですが、まあ欲を出すと上手くいかないし、時にストレスだしweb上の遊びだくらいに思って楽しみつつやらないと駄目だと思う。まあ先に書いた、in put と out put の実験です。
ここで罠を仕掛けておいて、上手くいけば自分のテリトリーに連れ込んでおいて生け捕る。そんなゲーム。
日本のfacebook、僕たちの身の回りの日常の細部(何した、何処行った、何食べたとか)の他愛なさよりもPinterestでの、こんなかっこいいビジュアルや面白いデザインや、こんなことやっちゃったなんてアートの他愛なさの方が自分には向いてるとも思うので飽きて嫌になるまで可能性を求めてせっせと楽しんでみようと思う。なので、興味のある方は時々覗いて見てください。そこには、ボクの衣・食・住・眼を通した「遊びや喜び」があるかも?それらは「共有・シェア出来る人とは出来ても、シェア出来ない人とはきっと出来ないタチのものでしょうが」。
そうそうボクの数少ないフォロアーを具体的に上げると、もちろん彼らの小さな顔写真と Pin したものの嗜好からの推測ですが、アーバン系デザイナー、気張らないがセンスのいいテキサスの古道具屋、カントリー系ジュエリー女、ちょっと壊れた美人さんにファンキーなスペインの親父さんなどなど。そんな中でボク自身は世界単位でどんなヤツに思われてるんだろうか?
では、いい週末をお過ごしあれ

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