サトナカ・BLACK SUGAR がこの週末から発売されます。
http://www.emelon.net/monnalisa/index.html
この商品のための web site はただいま準備中ですので、実物を見たい方はモナリザにて実際に手に取ってご覧ください。このブログではどんな流れでこのプロダクトのデザインを起こしたかについて少し書こうと思います。
サトナカ・黒は、BLACK SUGAR 黒糖をベースにしたフレーバーで出来ています。現在モナリザがある石蔵はかつて黒糖を保存していた場所でした。それで数年前にも短い期間限定商品としてサトナカ・黒を売り出した経緯もあるので記憶にある方も見えると思います。しかしその時はオリジナルの箱を黒い包装をしてこれとほぼ同じなデザインのスタンプを押して商品としましたが、今回はこのための箱を新たに誂え商品化し販売継続していくということなのです。
味も前回からアップグレードしていますし、僕もデザインに新たな気持ちで取り組みました。
まずサトナカ・ファミリーであるこのBS(black sugar黒糖)ですが、既にあるオリジナルや別品とは少し異なった個性をデザインや味に反影させたいと思いました。オリジナルや別品は神宮の御神饌をベースにした正統なイメージを宿していたので今回は少しだけそこを別な感じで持って行きたかったのです。
同じ家族なんだけれど少し異なもの、僕は車家の寅次郎を思い出し「コレだな」とデザインをスタートしました。
「フーテンの寅」こと車寅次郎は、父親、車平造が芸者、菊との間に作った子供。実母の出奔後父親のもとに引き取られたが、16歳の時に父親と大ゲンカをして家を飛び出したという設定。第1作は、テキ屋稼業で日本全国を渡り歩く渡世人となった寅次郎が家出から20年後突然、倍賞千恵子演じる異母妹さくらと叔父夫婦が住む、生まれ故郷の東京都葛飾区柴又・柴又帝釈天の門前にある草団子屋に戻ってくるところから始まる。(wikipediaより)
御神饌でも無いことに捻くれたサトナカ家のBSは海を渡りフランスに、画家を志すも早々と挫折し酒と薔薇と日々。数年後に伊勢に帰るもその問題児ぶりは増すばかり……なんて感じでデザインしたのです。
なのでスイーツのデザインというよりも champagne のデザインを起こすつもりで出来上がりました。フランスかぶれのバカな兄貴が帰って来ちゃった。装いも黒一色、味もコレはスイーツか?ほとんど甘くないスパイシーなフレーバー。01はパッケージ正面、02は脇、03&04も脇で英語でこの商品の説明が記されています。今思えばここはフランス語でもおもしろかったな、次回はそうしてやろうかしら?
ということなので、結構不真面目に聞こえるかも知れませんがデザインだって楽しんでやれば楽しんでやる方がきっといいものが出来上がるなんて思うんですよ。
そしてこんなサトナカ BLACK SUGAR ですが、今後ともお引き立てのほどどうぞよろしくお願いします。今日は生憎の雨ですが、こういう日こそ楽しくおかしく行きましょう。
Have a nice day, everybody! 明後日からの個展もヨロシクね。
http://takeshinakatani.jp/exhibition/index_sp.html

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