2033 から特定地域のちょっと変わった素材に目付して、何か楽しいモノに仕立てようという試みで「季違い熊野サンマ弁当・鬼ケ城」というのを考えた。で共謀に熊野出身フランス料理屋カンパーニュ主人タケオくんをご指名させて頂いた。なにがキチガイか、いえ季違いね。つまり、サンマの旬は秋だが丸干しの旬は驚きの2月ということでそれをヘッドラインに打ったのね。
そしてフランス料理界で使われ、いまでは市民権まで得た歯が浮くワードに「マリアージュ」がある、ウンザリの結婚万歳だ。しかしここではそれを逆手に取ってみたかった、和食材サンマとフランス料理の「フリン万歳」にアプローチしたかったのだ。タケオくんもこれを喜んで了承(ご家庭は極めて円満)、さてサンプルから予行演習にと過程を経るつもりだったが、ここで問題発覚。なんと、昨年秋からサンマの一大不漁との報告。今現在もその状況に変わりはなく現場の漁師さんはアタマを抱えてるという話しをタケオくんから数日前に聞かせれた。
自然界のことを我々が操作出来る術もないが、一体サンマはどこにいったのか?種の集団自殺か?オウムやミツバチのそれは噂に聞いたことがあるけれども・・・
ボクも好きで頻繁に出向く熊野・紀州。高速道路こそ延びたが、未だに深い山河と広大な海洋からなる荘厳な自然と共にある地域。過疎化や限界集落問題に、今回のような不漁で大変なのは明らかだ。伊勢志摩などは恵まれてる、神宮やそこからもほど近い場で G7会議などハレの場が演出される。三重県も知事さんも誇らしげに笑顔をふりまく姿がマスコミにも流れてる。それ見るたびに、ちょっと違うんじゃないのか?と思わされる。だって知事&市長殿が各国首脳に混じる必要ありますか?吉永小百合さんなんかが和装にスマイルで場の緊張をほぐす、なんてのならお花でありにも思うけど、彼らは芸能人ではないしさ。この時代、日本の行政スタイルが芸能業務化してるし、それ基準で選出されてるようなさ。変だな思うよ。報道にしてもハレやグルメばっかり追わずに、凹んでるとこ取材し原因追及とかに奔走しろよ。
マスコミはさておき、そんなハレの逆の側面こそを、行政の後ろ盾てもって取り組めないものか?いや「これみんな三重なんです」とかが、それでもある思うから、それに従事してる職員さんも見えるのでしょうが。脚光を浴びない、弱ってる地域に根ざして業務につく、そんな派遣特派員さんや専門職の人の知恵を熊野などの特殊地域の OS に嵌め込んで、デザインや建築なども絡まることで次世代型新機軸なアプリケーションでもって戦略を打てないものなんでしょうか?県単位という絵面に極めて疑問符なボクですが、個性的な各地域のそれぞれの成り立ちには大いに興味もあるのでした。そういう事情も背景にこの「季違い熊野サンマ弁当・鬼ケ城」何とか実現させて、熊野灘見ながら昼食と洒落込みたいと思うのです。そして、生きてろよサンマ、帰って来いよサンマ!結果我々に食われるわけだが、仲良くしようぜ(笑)
Have a nice weekend !

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