先日行われた「シクロクロス世界選手権」
何と言ってもLIVEで中継を見れた事が嬉しかった!
男子エリートのWCはLIVEではないもののTVで観れるようになり、少しだけだけど選手を覚えて観るのが断然楽しくなった。
女子のシクロクロスに関しては世界大会の模様を殆ど観た事が無かったので、こちらが観れたのがまた嬉しかった。
ヨーロッパで伝統のあるシクロクロスが、初めてアメリカでの世界選開催。
そしてコースが自然災害によりレース日が変更されるというハプニングもあったが、総てのカテゴリーが無事開催された。
ジュニアのレースの時には一面雪で真っ白で路面も凍結している感じだったのに、女子の頃には茶色いラインがしっかりと出来て、男子エリートの頃には泥でグシャグシャ・・・と、刻々と変わっていく路面状況も見ている方には楽しめた。
この大会で特に印象に残ったのが、2人の偉大なチャンピオンの走り。
まず、女子でブッチギリの独走勝利を飾ったオランダのフォス。
ロンドン五輪のロードで見せた圧倒的な強さにしびれたが、今回も一人別次元な感じだった。
自身、10枚目のアルカンシェルらしい。
シクロクロスでは6枚目。
ロードでもトラックのポイントレース、スクラッチでも世界チャンピオンになっている自転車界の女王。
直近のシクロクロスWCでも3連勝を飾っていた大本命が、しっかりと本領発揮したレースだった。
ミスの無いパワフルなライディングは勿論だけど、シケインや階段の滑らかさ早さが凄かった。
こうしたパートの厳しいトレーニングが成せる技だろう。
そして男子は2005年以来、実に8年ぶりのアルカンシェルを手にしたというベルギーのネイス。
WCでは通算48勝し、6回シリーズチャンピオンに輝いているという「ミスターシクロクロス」
シケインをバニーホップで可憐に飛び越え、特にテクニカルセクションでの自転車の操り方には惚れ惚れする選手だ。
若手の台頭で大差で敗れる年もあり、ネイスの時代も終わりかと思わせる事がありながらも「ミスターシクロクロス」は健在である。
今回のレースでは、最終局面で同じベルギーの選手との一騎打ちになった。コースの終盤にあるシケインで毎周アドバンテージを取っていたネイス。
そこを有効に使って相手のミスを誘い、最後のシケインで勝利を確実にした!
あのアルカンシェルが掛かった最後のシケインを平常心で跳び越えられるって凄い!
見ているこっちはドキドキだった。
テレビを見ながらあそこにいたコーチ?と一緒にガッツポーズをした人達が世界中で何人いるかな?
勝因は「経験の差」とネイス。
日本でもここの所、人気急上昇のシクロクロス。
まだ日本ではマイナーで地味だった時代から世界に挑み奮闘してきた日本選手達の健闘も讃えたいし、今後に期待したい。

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