ロンドンオリンピックが終了しましたね。
オリンピックの最後を締めくくったMTB。
リエ選手、コーヘー選手、本当にお疲れ様でした。
2人共、Bestを尽くし力を目一杯発揮出来た事、それが一番嬉しく思います。
4年前の北京。
2人は日本選手の中では圧倒的な力を持っていたけれど、オリンピックでは完走する事が出来なかった。
アテネから北京までの4年間、オリンピック出場に向けて本気で取り組んだ結果がそれだったと思う。
北京からロンドンの4年間は、その前の4年間とは違う。
オリンピックに出場するだけならもう充分。
本気でやってきた4年間以上の事を4年間やっていかなければ、その先は無いはずだ。
それでも、2人はその道を選んだ。
そして、ロンドンのレースで、2人共、4年間の素晴らしい成長を見せてくれた。
MTBレースはドンドンと変わっている。
競技時間は短くなり、レースは高速化。
コースは過激になり、一歩間違えば大怪我に繋がるような激しさ。
ロンドンのコースは魅せる為の人工的な過激な岩岩が沢山。
TVの映像では実際の過激さが伝わりにくい物だけど、TVで見てあれだけの物は実際には、どれ程過激な物か。
ワールドで走っていない選手にはとても走れるものでは無いはずだ。
メダル候補の選手達でさえも、転倒やトラブル、体調不良などで完走すら出来なかったりした。
そんな中、4年に一度、その時に力を出し切れる事、そしてしっかりと結果を残した事は本当に素晴らしい!
順位だけみれば、なんて事は無いかもしれない。
でもトップとのタイム差、その走りを見れば北京の時とは全く違った2人がいた。
ここの所のワールドカップなどでの2人の活躍を見ていれば、今回の成績は驚きの物では無い。
そこいらへんが定位置といえば定位置だと思える結果だったと思う。
正直2人共、順位的にはもう少し上に行けるかな?とも思ってた。
特にコーヘーは。
これが現実といえば現実。
世界一と日本人が6分差などとは、少し前までは想像も付かなかったけど、もうそこまでは確実な物となっている今。
そして更にその上を期待している自分がいる。
コーヘーがゴールした時、私は最初、出し切れなかったのかな?と思った。
でも、そうではなかった。
甘い物ではない。
ここが、今の力。
でもそれが、きちっと出せた事が素晴らしいと思う。
今年のもう一つの大きなレースである世界選手権はすぐにやってくるがリエはその先まだどうするか解らないけれど、コーヘーに関してはここがゴールではない。
ゴールした瞬間から次を見据えている。
アテネから北京までの本気で取り組んだ4年間。
それを超える為にそれ以上の本気で取り組んだ北京からロンドンまでの4年間。
そして、それを超える為には、それ以上の本気で取り組む必要がある。
ここからは、本当にシビアな取り組みになっていくだろうけど、コーヘーの目がそこに向いているならば、応援したい気持ちは一杯だ。
コーヘーと言ったけど、それは代名詞のような物で、男子女子問わず、そこに本気で向かう日本選手を応援したい。
MTBシーンで日本選手はここまできた。
これが、次に繋がって行くように願ってやまない。
リエ、コーヘー、ひとまずは本当にお疲れ様でした!

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