毎度、女子のレースが終わると男子のレースが始まる。
疲れていても何でも絶対観たい男子のレース。
もちろん、自分が走ったコースを男子エリートはどうやって走るのか観るのは勉強になる。
でも、何よりも、彼らの熱い走りを観る事で、自分の心にもエネルギーが満たされていく。
今回の2つの大きな大会でも、いっぱい感動貰いました。
ありがとう!
さて振り返って、今回と同じ会場、富士見での3年前のMTB全日本選手権。
竹谷選手の引退レースと言えば解りやすいか。
コーヘーが本格的に世界挑戦を始め、1人旅で圧勝したレース。
コーヘーの圧倒的な力、タケちゃんの最後を飾るパフォーマンスに感動したレースだった。
その一方で、このレースの中で私が一番印象に残っているのが辻浦選手の走りだった。
最後はたれてしまって、表彰台も逃してしまったけれど、2位になる事なんかを求めずコーヘーを追って攻め続ける姿がとても心に残った。
そして、特に気になっていたもう2人の選手。
同じ道産子、幼い頃からのコーヘーのライバルはバイクが走行不可能となりリタイヤ。
「自慢の弟」と弟思いの兄ちゃんは、自らあまり良い結果を残せずにゴールまでの全力疾走を繰り返していた。
彼らだけではなく、日本のトップを目指す選手達には少なからぬコーヘーショックがあったはず。
そんな選手達がこのまま終わってしまわないか心配でもあり、彼らがこれからどう立ち向かっていくのか楽しみでもあった。
そしてそれぞれのやり方で、もがき苦しみながらもたくましく成長してきた彼らの姿をみてきた。
3年たった今。
ツジは、病に侵されながらも、一つ大きな壁を乗り越えた。
3年前のあの日以来、今ひとつ精彩は欠いていたけれど、そんな状態でのYouTubeで観た今年のシクロクロス全日本選手権でのパフォーマンスは奇跡の精神力か?
現在、誰よりも孤独な地道な闘いをしているツジには沢山のエールを送りたい。
そして八幡浜はレース後に、3年前よりずっと成長しているコーヘーに「ヤバイ。日本のレースが凄く成長しているのに驚いた」と言わしめたレースだった。
今回の富士見のレースもGOODレースだった。
私は3年前の富士見を思い出していた。
コーヘーは世界の頂点を目指して一途に突き進み、その風に乗って日本のレースが大きくレベルアップし、ジュニア・ユースも楽しみな選手達が育ってきて、とても良い流れに乗ってきている。
この流れに乗って、もっと上へ上へ!

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