…日頃から考えています。
…何の為に生きているのか。
…そういうことを忘れないようにしたい。
…何が君の幸せ?
…何をして喜ぶ?
…わからないまま終わる…
…そんなのはイヤだああぁぁぁぁぅぃぇぉぉぅぅ!!!!
作詞・やなせたかし
唄・アナタ
…というわけで、もうだいぶ前になるのですが
昨年末、松阪へ行ってきました。
なぜ「松阪」かって?
そりゃあアナタ…
『お肉』でしょうがっ!!
『松阪』といえば『ダイスK』、
『ダイスK』といえば『サイコロ』、
『サイコロ』といえば『ステーキ』、
『ステーキ』といえば『お肉』、
『お肉』といえば『松阪』!!
ホラ!ごらんなさい!!
※ちなみに『松阪牛』は正式には『まつさかうし』と読むらしい。
実は、11月はお店のオープンした月で、しかも僕らの結婚記念の月ということで、
年末バタバタしだす前に一足早めの「お疲れさん」を…と
ちょっと旅行に行ったり、おいしいものを食べたりしようぜ、と話し、
今回は「うまいモンが喰いてぇ!」という二人の願望が一致、
「うまいモン」=「松阪牛」という
いかにもうまいモン食べた事ないであろうビンボー人の発想で
松阪行きを即決したという訳。
魂の洗濯です。
確かにこんな事でもない限り松阪牛と格闘する事も無いだろうし
どうせなら、本気で行こうぜ!と思いっきり下調べしてお店も予約、
朝から飲んでテンション上げていく為に車ではなく近鉄の急行を使い、
メインの夕食めがけて昼間は歩きまくるぜってことで
なぜかお伊勢さんめぐりまでして行くという念の入れ様。
お肉のことで頭がいっぱいでその他をあんまり決めて行かなかったために
時間が余っちゃって夕方の松阪を彷徨うことになったなんてことはナイショだぜ☆
今回行ったのは松阪市の「海津本店」さん。
駅からの道は「すーきやきっ!すーきやきっ!」と熱唱しながら向かい、
到着したお店は普段なら絶対にスルーする重厚感のある「料亭」って感じの外観で、
予約したにもかかわらず「どうする?ホントに入るの?」と二の足を踏ませる佇まい。
しかし、お店を選んだ自分としてはビビッている様子を見せるわけにも行かず、
「じゃ、行ってやンよ!?」と何でもないように引き戸を開けました。
土間から一段上がった廊下は赤いじゅうたんで、
まずここを土足で行っていいのかどうか迷っていると
「どうぞー、そのままでお上がりください」と受付から声が。
予約の旨をつげ、案内された部屋は「翁の間」。
いい感じで味のある和室のガラス越しには日本庭園が!
知ってる!これ!
政治家の先生とかが地元の企業に接待されて
「今回の工事はウチでお願いしますでゲスよ〜」とか言われちゃって
おみやで金色の饅頭とか貰ったあと
襖の向こうには赤い布団と行灯があって
帯持って「あ〜れ〜」とかやってたら
天井裏から風車とか飛んできて
「なにやつっ!!」ってなるタイプのヤツやッ!!
一気にテンションが上がり、キャッキャなってるところへ仲居さん登場。
海津さんのメニューは「すき焼き」と炭火で松阪牛を焼いて食べる「焼肉」、ステーキなどがあり、
それぞれに「特上」とか「極上」とかがあったりするのですが、
とりあえずすき焼きがメイン、でも焼肉もたべたーいと
(しっかりと下調べしてお値段もバッチリ把握しているクセにさも今決めましたという顔で)
「特上すき焼き」2人前と「焼肉」を1人前注文。
あと、もちろんビール。(笑)
やっぱり、お肉が凄かった!!
まず、焼肉の方から運ばれてきましたが、
「雑誌とかで見る肉やーっ!!」と二人のテンションは既にレッドゾーン。
本当にキレイなサシの入った肉を
テーブルの真ん中にセッティングした炭火で
なんと仲居さんが丁寧に焼いてくれます。
固唾をのんで見守る30代の夫婦。
仲居さんに
「あの、どうぞお話なさっててくださいね。(笑)」と言われる。
「はい、焼けましたよ」
と仲居さんが皿に取り分けてくれたお肉を
震える箸で口に運ぶ。
「…おほほーふぅーうほー!」
旨くない訳がない。
野菜なんかもはさみながら、さすがにペロリとたいらげる。
でもね、緊張してたんでしょうね、焼肉の写真を撮るのをすっかり忘れていました。
程なくして今度はメインのすき焼きが運ばれてきます!
さっきの反省を活かし、
まず仲居さんに「写真とってもいいですか?」と紳士的に断りを入れ、
「お肉の写真でしたらいいですよ(ワタシは顔出しNGですけど)。笑」と粋な返しを貰いつつ、
記念撮影を済ませ、今度は終始和やかな雰囲気で、
仲居さんとも「神戸から来たんですよー」とか話しながらゆっくりといただきました。
普段家庭でするすき焼きとは違い、
熱した鉄鍋に砂糖と醤油で味付けしながら焼いていく感じの
いわゆる「海原雄山」タイプのすき焼きです。
↑世間で通用するかどうかは知りません、あくまでイメージです。
お肉がでかい!!しかも厚みもしっかりあるので、
一人前でお肉数枚しかない量ですが、
先に頂いた焼肉も相まって満足満足・DJマンゾク ©なだぎ武
野菜も丁寧に焼いて取り分けていただき、
「最近はインターネットで色々お調べになって
遠方からわざわざお越しいただくお客様も多いんですよ」とか
「はいはいはーい!まさにソレ僕らですー(笑)」というようなお話を仲居さんから聞き、
最初の緊張は何処へやら、
とても楽しいひと時に。
最後にお漬物とお吸い物、ご飯が出てきて
夢の時間、終ー了ー!!
暖かいお茶をいただきながら、しばし余韻に耽りました。
…しかし、お肉が去ったからといって侮ってはいけません。
そこは世界の松阪牛、
最後にそれとなく置かれていた爪楊枝↓
・・・太いッ!そして鋭いッッ!!
スティーブン・セガールならば1本で確実に3人の敵は倒せます。
関西弁やし。(←別に根拠は無いけど)
いいえ、海津さん!滅相もございません。
そんなセガールが武器にチョイスしそうな太く鋭い爪楊枝が必要なほど、
歯に引っ掛かる「スジ」なんて一切ございませんでしたよ!
…と最後の最後まで一流の心遣いを受け、大満足。
満足満足・DJ…もういいか。
後ろ髪引かれる思いで翁の間を退室、
気持ちよく支払いを済ませ、でもしっかり領収書は貰いながら、
仲居さんに見送られ、帰りの途に。
「もういい大人だから、人生で一度は経験しとかんといかんでしょ」と
半ばシャレの勢いで決行した松阪牛を楽しむ旅でしたが
普段あまりしない電車の遠出も旅気分たっぷりで
もちろん松阪牛も美味しかったし、
何よりあんな雰囲気で食事する事もあんまり無いだろーなーと思うほど
とてもいい経験が出来ました。
「何か自分にご褒美をあげたい」という事が最近あったアナタ。
松阪牛はオススメですよ!
海津本店(かいづほんてん)
三重県松阪市市場庄町1340
TEL 0598-56-3000
ぐるなびサイト→
http://rp.gnavi.co.jp/5054418/map/
ほろ酔いと満腹でゴキゲンのまま
駅まで歩く途中。
ウチの奥さんの様子がおかしい。
「・・・。」
さっきまでゴキゲンだった彼女が急に押し黙る。
「?」
「…あの…」
「??」
「…トイレ行きたい。おなかイタイ。」
どんだけ良い肉食べなれてないねーん
駆け込んだ、ゲームセンター。
待ってる間にUFOキャッチャーで
奥さん用に猫の肉球のキーホルダーと
僕用に
コレをとりました。

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