2010/9/27
ベルリンで人身事故列車に乗り合わせる Berlin
実はこの週末ベルリンに来てます。
金曜の学校終了後、ダッシュで電車に乗り込み6時間かけて鉄道の旅
ベルリン中央駅に到着して あと5分くらいさらに走れば終点に着き、目的地に向かう予定でした。
しかし、中央駅を出発してポツダム広場駅のホームを過ぎた瞬間突然急ブレーキがかかり100mくらいしたところで完全に停車
駅では彼が待ってくれていて「あともう少しで着くよ」と話していたときに起こった出来事でした。立ち上がって上着を着ようとしていた私はブレーキの衝撃に思わず座席シートに倒れこみました。
まさか とその瞬間思いましたが・・・
しばらくして車内アナウンスがあり人身事故だと知りました。
列車はしばらく停車する 復旧するのにどれくらい時間がかかるかは不明で、とにかく長時間乗客は車内に残らないといけないだろう と続けて車掌から話がありました。
ほとんどの乗客は中央駅で降りたため乗っていたその車両には私一人だけ
これからどうなるのか全くわからず、ただただどうしようと思って、でも待つしかなかった。
さらに10分後、迷惑をかけることになるので乗客はBord Bistro(列車に常設されているビストロ)にて飲み物が無料でサービスされます、という案内が流れました。
一人でいるのも気が引けるし1時間はどうしてもかかるだろうからBord Bistroに向かったところ、アナウンスを聞いた他の乗客が数人すでにカウンターに集まっていました。しかしそこで乗客が乗務員と言い争いをしている模様。
車掌はアナウンスでドリンク無料と言ったけれど、そこを管理している彼とは直接話し合っていないこと。どこまで無料にするのかも本人はわからないし、注文のカウントや売り上げのデータがめちゃくちゃになるのでそんなサービスはできない、ということでした。
「じゃあ金を払うって言ってるんだからビールを売れよ!」と言う人に対し
「余計なストレスを俺にかけるな!」と言い返す乗務員
もうすぐ終業でレジも閉め、お皿やグラスの片付けも終わっていた彼は突然の「残業」に怒りまくり、それに対して乗客の権利を主張するドイツ人との言い争いがしばらく続きました。
こんな時でもドイツ人議論をするのね。。。
結局乗客の一人が車掌に確認して全ての飲み物が提供されることになったんですが・・・
コーヒーを私ももらっておいて言うのもなんだけど、文句を言いながら一人で30人あまりを相手に働いている彼には同情してしまいました。
日本だったらきっと「不謹慎」と言われるんだろうけど
こうなったらビールでも飲むかという人がほとんど
ドイツ人はやっぱりsachlichなんですよね。
たとえその場で人が死んでも「かわいそう」とか沈痛な面持ちで静かに過ごすってことはないみたい。 乗り合わせた客同士で外の様子を見つつ飲み始めました。
たまたま乗っていたお医者さんと思われる人が始めは線路に乗務員たちと降り、そのうちポツダマープラッツ駅から入ってきたDBの社員や警察、救急隊員が次々に列車横を懐中電灯を持って歩いているのが窓から見えました。 私も座って他の乗客と話をしていたんですが、ちょうど自分達が座っている横でカメラを持った人たちが撮影を始めて・・・
何かを見たわけではないけれど気分が悪くなり違う車両にすぐに移動しました。
結局1時間半後、列車は反対方向に動き出し私達はポツダム広場で降りることに
自殺だったのか事故だったのかニュースにもなっていなかったので理由は今でも分かりません。 人身事故による遅れは日本で何度か経験したけれど、その列車に乗り合わせるなんて初めて。 ドイツで電車の人身事故が起こることなんて日本と比べたらはるかに少ないのに・・・
その現場にいるのはなんとも言えない複雑な気持ちでした。
車内アナウンスで何度も謝っていた車掌、遅延を責めることはないけど途方に暮れる人たち、不必要に起こってしまった乗務員と乗客の言い争いと復旧作業に追われる人たちと・・・ 誰も悪くないのにね。 こういう経験はもう2度としたくない。

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金曜の学校終了後、ダッシュで電車に乗り込み6時間かけて鉄道の旅
ベルリン中央駅に到着して あと5分くらいさらに走れば終点に着き、目的地に向かう予定でした。
しかし、中央駅を出発してポツダム広場駅のホームを過ぎた瞬間突然急ブレーキがかかり100mくらいしたところで完全に停車
駅では彼が待ってくれていて「あともう少しで着くよ」と話していたときに起こった出来事でした。立ち上がって上着を着ようとしていた私はブレーキの衝撃に思わず座席シートに倒れこみました。
まさか とその瞬間思いましたが・・・
しばらくして車内アナウンスがあり人身事故だと知りました。
列車はしばらく停車する 復旧するのにどれくらい時間がかかるかは不明で、とにかく長時間乗客は車内に残らないといけないだろう と続けて車掌から話がありました。
ほとんどの乗客は中央駅で降りたため乗っていたその車両には私一人だけ
これからどうなるのか全くわからず、ただただどうしようと思って、でも待つしかなかった。
さらに10分後、迷惑をかけることになるので乗客はBord Bistro(列車に常設されているビストロ)にて飲み物が無料でサービスされます、という案内が流れました。
一人でいるのも気が引けるし1時間はどうしてもかかるだろうからBord Bistroに向かったところ、アナウンスを聞いた他の乗客が数人すでにカウンターに集まっていました。しかしそこで乗客が乗務員と言い争いをしている模様。
車掌はアナウンスでドリンク無料と言ったけれど、そこを管理している彼とは直接話し合っていないこと。どこまで無料にするのかも本人はわからないし、注文のカウントや売り上げのデータがめちゃくちゃになるのでそんなサービスはできない、ということでした。
「じゃあ金を払うって言ってるんだからビールを売れよ!」と言う人に対し
「余計なストレスを俺にかけるな!」と言い返す乗務員
もうすぐ終業でレジも閉め、お皿やグラスの片付けも終わっていた彼は突然の「残業」に怒りまくり、それに対して乗客の権利を主張するドイツ人との言い争いがしばらく続きました。
こんな時でもドイツ人議論をするのね。。。
結局乗客の一人が車掌に確認して全ての飲み物が提供されることになったんですが・・・
コーヒーを私ももらっておいて言うのもなんだけど、文句を言いながら一人で30人あまりを相手に働いている彼には同情してしまいました。
日本だったらきっと「不謹慎」と言われるんだろうけど
こうなったらビールでも飲むかという人がほとんど
ドイツ人はやっぱりsachlichなんですよね。
たとえその場で人が死んでも「かわいそう」とか沈痛な面持ちで静かに過ごすってことはないみたい。 乗り合わせた客同士で外の様子を見つつ飲み始めました。
たまたま乗っていたお医者さんと思われる人が始めは線路に乗務員たちと降り、そのうちポツダマープラッツ駅から入ってきたDBの社員や警察、救急隊員が次々に列車横を懐中電灯を持って歩いているのが窓から見えました。 私も座って他の乗客と話をしていたんですが、ちょうど自分達が座っている横でカメラを持った人たちが撮影を始めて・・・
何かを見たわけではないけれど気分が悪くなり違う車両にすぐに移動しました。
結局1時間半後、列車は反対方向に動き出し私達はポツダム広場で降りることに
自殺だったのか事故だったのかニュースにもなっていなかったので理由は今でも分かりません。 人身事故による遅れは日本で何度か経験したけれど、その列車に乗り合わせるなんて初めて。 ドイツで電車の人身事故が起こることなんて日本と比べたらはるかに少ないのに・・・
その現場にいるのはなんとも言えない複雑な気持ちでした。
車内アナウンスで何度も謝っていた車掌、遅延を責めることはないけど途方に暮れる人たち、不必要に起こってしまった乗務員と乗客の言い争いと復旧作業に追われる人たちと・・・ 誰も悪くないのにね。 こういう経験はもう2度としたくない。


