前回のブログで書かせていただいたお大師様のお姿と同時に視えたのがお釈迦様のお姿でした。
お釈迦様は確かにとてつもなく偉大で素晴らしい方だったと思います。ですが、私に視えたのは本当に普通の人だったお釈迦様でした。
普通の人ということは悩み、怒り、悲しみ、笑い、私達が日々感じ行うことを同じようになさっておられた方だということです。もちろん特別な修行を繰り返して、苦悩の中に自らを追い込んで「悟り」の境地に立たれた偉大な方ではあります。
ただお釈迦様の教えの真髄には「貴方も私も同じですよ。同じ心と身体を持っていますよ。」という主張があるように思います。人を差別しない、生きとし生けるもの全てが平等な存在だと認めることがお釈迦様のお教えの根本のように思います。
それはお釈迦様が決して特別な人ではなくて、本当に普通の人だったからこそ到達できた考えなのではないかと私は思っています。
逆に私達は「普通でいる事」ということがどれほど難しいか知っています。そして自分が誰よりも特別だと思い込みがちです。それこそが「迷い」の原因なのだとお釈迦様はまず気づかれたのかもしれません。
普通でいると毎日のありがたさにいつの間にか感謝している自分に気づきます。慣れてはいけない。日々が普通であることへの感謝を忘れてはならないのだと思います。それがお釈迦様の教えの根本なのかもしれません。

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