今年の営業が終了しました。多くのお客様にご愛顧いただいて感謝に耐えません。ありがとうございます。
今年の終わりに不遜なことを書きます。思いあがっているかと思われるかもしれませんが、日々思っていることなので少し言わせてほしいです。
よくテレビやネットで「ゴッドハンド」と称されて話題に上る手技技術者の整骨院の先生や整体師の方達がおられます。見ていると簡単に難しい身体の不調を治しておられて凄いなぁと思います。こんな簡単に腰痛や五十肩を治されたら患者さんはとても喜ぶだろうし沢山の方が顧客として来られるだろうなぁと思います。ネットではそういう方が沢山の生徒さんなんかも教えておられて、皆さんみるみるうちに治せるようになっていかれて驚きです。
でも何かが引っ掛かっていました。その不調がどういう原因で成って、どうすれば再発を防げるかと言うことをこの人たちは一切語らないのです。それはお医者さんのお仕事で、そこに踏み込んではいけないのですよ。そう言っておられるように感じました。そうするとこの人たちは故障の原因をそのままにして壊れるたびにその体を持って来ていただいて、治しているだけになります。
それは商売としては成り立つのでしょうが、本当にお客様のことを考えていると言えるのでしょうか?
その人の身体の体質を伝え、生活習慣の不備な部分を伝え、日々の生活から変えて行っていただけなければ同じことの繰り返しか、もしくは悪化していってしまいます。場合によっては「心の持ちよう」というものさえも変えていかなければ本当に健康な体も生活も得られないのではないでしょうか。
少なくとも施療に携わっている限りお客様の身体の状態を少しでもお知らせしなければ施療の意味がないと私は思っています。こういうことが原因でこういう不調が起きたのですと伝えなければ「意味がない」施療になってしまいます。
ゴッドハンドと呼ばれる方達にそれを徹底していただければと願っています。そうしておられる方が多いのであれば幸いですが。

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