子狐がくるくる廻っていました。
白い小坊主の人形がじっと立っていました。
その方の守護霊はお稲荷さんです。ろくろを廻しているのが視えてきました。その姿を子狐くるくるは表現していたようでした。白っぽい小坊主のような人形は陶器で出来た博多人形の原型のようなものでした。この方は陶芸をされている方のようでした。そして、お稲荷さんを信仰していたらしいです。
単調な仕事。「美」と「用」が必要な陶芸の仕事。気に入ってもらえて需要のある作品は数をこなして沢山作らなければならないし、それは苦痛を伴う重労働です。自分の目指す「美」については片手間のように暇を見てはやっていくしかない。
そういう姿を見せて伝えたかった事。それは日々の生活の単調さを苦と考えないこと。その積み重ねの中にも求めるもののヒントがあるという事。さりげない毎日の繰り返しの中に、人の心は僅かに動き、変化し、成長もし、停滞もし、生きていく。だから、僅かな日々の変化に楽しみを見出して生きていきなさい、という事。
人の究極の目的は自然との同化。自然の変化は急激なものでは決してなく、少しずつ少しずつ変わって行っていつのまにか劇的に変わっているもの。人も自然と同化するなら、そうあるべきなのかもしれないですね。

0