色気のほうではありません。子供のころの「歓喜」を初めて感じた時のことです。
それはプラモデル屋さんに入った瞬間でした。子供だった自分の心の中を快感が走り抜けていきました。あのプラモデルの箱の大群に血沸き肉躍るような快感を感じたものです。男の子ですから航空機や戦車のプラモに夢中になったものです。そんな裕福な家ではありませんでしたから、200円から500円くらいのものが中心で最終的には200個くらい買って組み立てて遊んだ記憶があります。
あの興奮と快感は今もはっきりと覚えています。もちろん今もプラモの箱を見ると軽い興奮を覚えます。でも子供のころのように買いあさることは無くなりました。今は新しい本が手に入った時の方が興奮しているような気がします。それでも子供のころのあの快感はきっと生涯忘れないだろうと思います。

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