「氣」というのはとても扱いが難しいしろものです。何十年もああでもないこうでもないと把握しようと修行していますが、まだとてもつかみ切れているとは言えないようです。
身体の中にも外にも氣は流れていて、魂の周辺にはシステマティックに存在しているように感じます。それが経絡と呼ばれるものなのですが、それが身体の健康状態とどういう風に関わってくるのか、まだ6割ほどもわかったかどうかというところです。
身体の外にある氣はこれまた不可思議なもので風や水や光に左右されてどこにでも流れて行くし、どこにでもわずかな時間留まったり長い時間澱んでいたりと全く規則性がありません。見極めるのも難しくてそれが神性を帯びれば神気となるし、地の流れとなれば地脈になり大気の流れを得れば空脈となります。
たぶん中国の道術などというのはこういう研究を行ってきたものなのだろうと推測されますが、それをまた勉強しようとは思いません。何かに囚われてしまえば氣の本質から離れてしまうだろうという事だけは解ってきました。氣を知るには何事にも囚われず自由でいることが大切です。氣の本質は自然であることなのだろうと思っています。

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