学生のころ最初に夢中になったのはSF小説でした。友人に貸してもらった「レンズマン」という外国小説に夢中になったものです。今でもSF小説は大好きで続けて読み続けています。
それと冨田勲さんのシンセサイザーの楽曲にも夢中になりました。「惑星」や「展覧会の絵」等のアルバムをレコードで夢中になって聞いていたものです。その後ビートルズをサッと通り過ぎて、サイモン&ガーファンクルに夢中になりました。今でもS&Gはよく聞いています。
若いころに夢中になったものというのは、やはり心がドキドキしていたことが多いですね。年を取るとそういうドキドキが無くなっていってしまうものです。一番最近でドキドキしたのは指圧におけるお二人の先生に出会ったことだろうと思います。
師との出会いというのはドキドキの塊のようなものですね。お二人のうちのお一人は先日亡くなられてしまいました。とても良い先生で善意の塊のような方でした。最後のあたりに開発された手技がどうも命を消費するような技法だったように思います。究極を追い求めて行った結果そこにたどり着いたのですが、あの技法はたぶん緩やかに命を消費してしまうと思います。残念な結果になったと思います。
もう一人の先生は隠遁生活のようものに入られてしまって、もう指導者の席からは降りられてしまいました。僧侶としての修行生活をされておられます。
夢中になったものというのは心の中にいつまでも在り続けるものです。そのものに心が触れる時ドキドキと生命エネルギーが溢れかえるような気がします。ありがたいことだなぁといつも感じています。

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