マツコ・デラックスがNHKの番組で初MCをしているので思わず見てしまいました。
さすがにマツコ氏は自分に何が求められているのかを適確にとらえていて見ていてわかりやすく面白かったです。
その番組のテーマはNHKが独自に開発したという人工知能に様々なテーマを与えて解決策を探るというもの。
その一つの解が「40代の一人暮らしが日本を滅ぼす」というものでした。番組では色々なディスカッションが行われていましたが、私の結論は「過多情報化社会イコールテレビ」の生み出したものが日本を滅ぼすのかもしれないということでした。
40代の人間が一人暮らしをしているというのは、たぶん「他人に迷惑をかけていなければ一人で自分自身の楽しみを追及していても悪いことではない」という現代人の考え方に由来しているのかもしれないと考えます。
けれど「他人に迷惑をかけていない」というのは想像力の欠落に過ぎないように思います。超間接的に考えていくと、他人に迷惑というか手間暇をかけないで生きて行くことなど社会的な生物である人にはできないはずなのです。
自分ではどうしようもなくて独り暮らしをしている人にしても、その人をそういう立場に追い込んでいるのはまた世間のどこかにいる「想像力の欠落した誰か」なのだと思います。
私自身もそういう意味では想像力が欠落しているのかもしれません。そういう人の想像力を奪っているのは「テレビ」であり「過多な情報流入」だと私は思っています。
ただただ与えられる情報を受動している人の脳が社会を崩壊させていく原動力になっているように私には思えてなりません。マツコ氏は気づいているのでしょうが、その媒体の中で生きている身としては言えないと悟っておられるようです。

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