NHKの「ミラクルボディ」というスペシャル番組を見ていたら、シンクロの世界王者のロシアの選手の肉体の分析を行っていました。
シンクロナイズドスイミングでは水中での無呼吸状態での激しい肉体運動が頻繁に行われるのですがねロシアの女性選手たちの肉体はとても特殊な状態を作っていることがわかりました。それは脾臓という臓器が本来は肉体が大量出血した場合の血液補給の緊急臓器という役目なのに、彼女たちの脾臓は水中で無呼吸になると、酸素を多く含んだ血液を放出して大脳や肉体に送り込み支える役目をしていたということです。
東洋医学では、経絡指圧では脾の経絡というのは大脳と密接な関係があると言われてきました。東洋医学における脾臓の経絡は西洋医学における脾臓とは異なる部位を指しているのですが、それでも「脾」というものが大脳とある意味関係があったということは興味深い発見です。
原始の時代には人の体の中で緊急時に大脳わ活発に働かせて生き残るために、脾臓が大きな役割を果たしていたのかもしれません。ロシアの選手たちは幼いころからの考えられないほどの忍耐と訓練で脾臓が本来持っていた機能を復活させて使っていることになるのかもしれません。
人の身体というのは本当に不思議な力に満ちていて、それは心によって大部分を導かれていくものだということは間違いないようです。

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