北陸新幹線で金沢から向かう時、日本海側から列島を横断するときには中央山脈を抜けるために多くのトンネルを抜けました。昔に比べてトンネルをつくる工法が進歩して安全に建設できるようになったこともこの新幹線の着工には役立っているんだろうなぁと思いつつ、幾つもの長いトンネルをくぐって行きました。
長野の軽井沢を抜けて大宮あたりに来ると土地が開けて平地が広がりました。遠くまで山脈があまり見えずに住宅地が広く広く広がっていました。
私達の住む地方都市は土地に起伏があり山が見えて、時には海が見えてというところが多いので関東平野に隣接する内陸の平野部というのは異様な感じに見えます。人が多く住んだり生活するのには便利なところなのだろうなぁとは思いますが、何か単調な作りに見えて住んでみたいと思えないような感じもあります。
東京は何度行っても思うのですが、植栽の都市計画がしっかりとされていて緑が多く配置されているように感じます。
しかし、人の思いというものの重積が数多く積み重なっている大地という感覚が全ての土地に感じられて人が多く住む土地というものの「重さ」というものが強く感じられて、やはり息苦しさを感じてしまいます。
人は自分が生まれ育った土地に愛着を持ち、そこでこそ生き生きと生きていられる生き物なのだろうと思います。天災が数多く訪れる日本と言う土地に生きていても人は故郷を離れては生きていけないのだろうなぁと思った東京への旅でした。

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