奈良旅行二日目。薬師寺へ行きました。私の好きな仏像の一つ聖観世音菩薩像があります。そしてもう一つ私の好きなお香があって「淡墨桜」という名称のモノなのですが、この薬師寺で販売されているものです。何年か前に薬師寺さんの仏像秘仏の展示会が石川県の美術館であったときにミュージアムショップで購入して好きになり、今回の訪問では必ず購入しようと思っていました。
「淡墨桜」自体もこの境内に植えられていましたが、このお香の香りは本当に上品で心を落ち着かせるものなので大好きです。
薬師寺は名称の通り薬師如来様が祀られていますが、施療に携わる者としては崇敬せざるを得ない仏様でもあります。
この寺院は大陸と通じ、白鳳時代と通じ、時空を超越して全てのものとつながっている寺院だと感じました。人の心の中にある「憧れ」という想いが結実した空間になっているように思います。
この薬師寺から歩いて数分のところに唐招提寺があります。この寺院には鑑真和尚様に会いに行きました。和尚にはとても惹かれるものを感じておりました。必ずお会いして行こうと思っておりました。身代わりの木像が置かれてありましたが、その風韻とも感じられるものが残っておりました。充分満足させられました。
この二つの寺院は人の「憧れ」と「癒し」を目的として建てられていると感じられました。長い年月がそういう人々の思いを昇華してこういう形に結実しているのだろうと思われました。
この後、「石舞台」へ行くのですが、これはまた次の日記で書きたいと思います。


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