天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)とは天の網というのはその目は粗いけれど、決して悪いことをした人を見逃すことはないという意味のことわざだと理解しています。
これまでにも人からひどい目に会ったことがあり、復讐なんて出来る性格でもないので悔し涙を流すだけなんていうことが時にはありました。
しかし、こんな事を言うと人格を疑われるかもしれませんが、そういうひどい仕打ちをした人達は必ず報いを受けていることが解ります。それはもう不思議なくらいにきちんと天罰のようなものが当たっているように思います。
基本的には私はどんなに悪人と思われるような人にも社会的な役目というものはわずかながらでも与えられているものとは感じています。ひどい目に会ったとしてもその時は怒りに我を忘れても瞬間湯沸かし器のようにすぐにその場で行動に走るという性格ではないし、あとでじわじわと腹が立ってくるほうなので悔しい思いは溜めるほうなので、そういう風に考えるようになったのかもしれません。
それでも天は必ず人の善悪の行為を見ていてくれていると思います。誰も見ていないように思えてもその人自身の心の中に必ず天と通じる部分があって、そこからきちんと自分自身の功罪を判断しているのかもしれません。
人の心の中には必ず仏様もおられるのだと思います。自分が悪いことをしていると自覚していようといまいと必ず報いというものは良い意味でも悪い意味でも与えられるのだろうと思います。

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