魔を持って魔を制すとでも言うのでしょうか?当院のお客様のおばあちゃんが相談されてきたお話です。
彼女のご実家のお墓は古い古いもので山の中にあるのですが、何やかやで何度か移転させて彼女が最終的にお世話をしているのですが、彼女の身内の方が何度か不幸な目に会われて視える方に相談したところ、そのお墓が昔のタイプのお墓でお骨といっしょに石を入れてあって、その石に何かの霊体が入ってしまっていてそれが原因で身内に不幸が来ているとの事だったらしいです。
そこで彼女は金沢の郊外にあるKM坊権現という寺社に行ってお祓いをしてもらおうと言うことになりそこへお酒を一升とお浄めのお塩を持って行ったわけです。
ところがいざお祓いをしようとしたところそのお酒の入った箱が突然倒れてしまって中のお酒の瓶が割れてしまったそうです。そこのご住職はこんなこともあるよと笑っておられたそうですが、彼女はこれは何か間違ったかな?と思われたそうです。
このKM坊という寺社は金沢の大天狗の巣窟と言われたところである意味「魔」の住まうところです。魔を持って魔を制すと言うのでしょうか、そういうお祓いに携わっていた場所だとは私も知りませんでした。
このお話をお聞きしながら何となく氣視をしていたら急に「勝軍地蔵菩薩」というメッセージが強くやってきました。どうも内容をよく聴いてみると、彼女のご先祖様が関わっていて信仰していたのがこの仏様で、天狗やもののけを駆除する力を持った仏様らしく、この仏様を祀った寺社へ行かないとお祓いは成就しないとの事らしいでした。
それで施療後すぐにネットで調べてみると金沢では卯辰山の愛宕社、宝憧寺、波着寺という寺社に勝軍地蔵菩薩はおられるようで、ここでハタと私は気づきました。愛宕社がある場所の付近は泉鏡花が天狗の住まう松の巨木があると書いていた寺社のちかくではないかと。
天狗や物の怪を祓う力を持った地蔵菩薩はやはりそれなりのところに安置されていたということらしいです。以前からこの卯辰山の天狗とKM坊の天狗は関連があると思っていた私でした。
彼女には勝軍地蔵菩薩様にお参りに行っていただきました。

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