昨日の休みに天候も不順なこともあって、母親と二人で映画を観に行きました。
映画は「武士の献立」。加賀藩の料理番舟木家の物語です。上戸彩さんが主演で、確かに彼女がとても輝いている番組でした。でもこれは映画一本に収まるようなお話ではなくて、シリーズもののテレビドラマにでもしないと描ききれないような内容だなと感じました。
料理下手な夫の為にかいがいしく料理指南をする出戻りの年上女房という困難な役を見事に演じていた上戸さんは見事ですが、映画としてはもう少し細部を丹念に描きこんでほしいと言う不満が残った感じです。
加賀藩が外様大名としては最大級の藩として幕府から取りつぶしなどに遭わないようにいかに苦心惨憺していたか、幕府高官や諸大名をもてなす「饗応料理」というものに七の膳まであったのには驚きました。
大名家が贅沢をしていたということではなくて、幕府と外様大名筆頭であった加賀藩がどのような緊張状態を二百年間続けていたかと言う証しともなるものがこの「饗応料理」という伝統だったように思います。
饗応料理については映画を観てくだされればご理解できると思います。

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