老子の言葉です。全文の現代語訳は
現代語訳
軍隊というものは不吉な道具であり、多くの人がこれを嫌うものだ。だから「道」を知った人間は軍隊には近寄ろうとはしない。人の上に立つ人々は、通常は左の席を上座とするのに軍隊では右の席を上座にする。軍隊は不吉な道具であるので、人の上に立つ様な人々が本来使うものではないのだ。やむを得ない理由で使わねばならない時には、あっさり使って長く使わない事だ。勝利を善い事だとしてはいけない。勝利を善い事だとする人間は人殺しを楽しむ人間だ。そんな人間が天下を得られる筈が無い。一般に吉事では左を上座にするが凶事では右を上座にする。軍隊でも将軍は右に座り、副将軍が左に座る。つまり葬儀の作法に従っている訳だ。戦いによって多くの命が失われたらたとえ勝利を収めたとしても、葬儀の作法に従って悲しみの心で涙を流すべきである。
平和憲法で軍隊を所持することを放棄した日本は良い国家であると思うし、自衛隊の専守防衛という姿勢は現時点では問題を抱えてはいるけれども、それはそれで守っていったほうがいい基本的な考えだと思います。
私の守護神である経津主命様は「剣」の神様なのですが、剣というものも江戸時代以降の日本人が思考してきたように「人を殺す道具」ではなくて、自分の心を験す器であるという考え方が正しいように思います。
刀や剣は人に向けるものではなくて、自分自身の心の芯に向けているべきものなのだと考えています。

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