彼女は若くて綺麗な美人さんですが、表情は無く何だか投げやりな雰囲気をまとって施療ベッドの上に乗りました。
氣視を始めると何だか「黒い炎」のようなものが視えて、彼女の苦痛と覚悟が伝わってきました。
彼女の魂の前世は煉獄の番人。煉獄というのは地獄の中でも上のほうに位置していて、魂の救済のために罪人が修行というか自らに苦痛を与えている世界です。彼女はそこの番人をしていました。
彼女の魂は「許されざる者」です。決して神様から許されることがないことが決定しています。だからこそその魂は「自由」であるとも言えます。自分自身の中に深い絶望を抱えながら陽気に楽しくふるまうことが出来る強い覚悟を持って生きて成長していく定めを持っています。
彼女はお母様といっしょに来られました。お母様は「許されし者」です。神様から絶対的な「許し」を得ているのですが、それ故に自分は許されていないと感じることが強くあり、自分を厳しく攻め苛む運命を持っています。
娘である彼女は母親である「許されし者」を監視する役目を持って生まれてきたようでした。
ここまでお二人に氣視の内容をお話ししていくと娘さんがすごく笑うようになりました。彼女は前世での存在からもわかるようにスピリチュアル的にとても強い力を持っています。自分のこともお母様のことも私から言われなくてもよく解っていたようです。自分と母親のことを解ってくれて、正確に表現してくれるから嬉しくなったようです。
彼女の魂はその中に深い絶望を抱えています。それでも何かを為さねばならないという宿命観はあり、何かを為さねばと焦っておられたようです。それにしても周りの理解は得られないから孤立感はひどかったのだろうと思います。お母様に正確に自分のことを話してくれたので安心したのかもしれません。
彼女の辛かった精神生活が少しでも明るい方向へ向いて行ってくれればと願います。強い子だから大丈夫だと信じます。

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