誰しもが時々陥ってしまうのが「孤立感」とか「孤独感」とかいう感覚かもしれません。
たくさんの人達に囲まれていても自分は一人だと思ってしまう瞬間があるようです。
そんなことを考えていたら思い出したのが先日のブータン王国の人達でした。貧しい農村でも各自の持家がやけに立派なので聞いてみると、それぞれの家は全て村人が集まって建てたということでした。夕飯の時間になれば近所の人達が自然とその席にいてご飯を食べているなんて当たり前で、若者たちも都会に出たいなんて全く思っていなくて、「この村が一番いい」と言い切っている。村や近所や家族が切り離せないほど密接に結びついていて、その中に「幸福」を強く感じている姿がブータンの人達の姿でした。
日本ではどうなのでしょうか。確かに物質的には恵まれた社会ですが、家族や地域の繋がりは段々薄れてきている部分もあるように思います。
ただ、日本人の霊的な感覚は変化と進化を遂げつつあります。目に見えない繋がりと言うものが人と人の間にあることに何かをきっかけに気づき始めているようにも思います。震災はそういう目に見えない結びつきを強く感じさせるきっかけになった部分もあるように思います。
ブータンの人達とはまた違った形で孤独感や孤立感の無い社会が生まれつつあるようにも感じられます。

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