自分の心から「我」や「欲」というようなものをそぎ落とし、そぎ落とししてやってきましたが、中々そういう「垢」のようなものは無くなりませんね。
見栄やプライドなんていうものも、いつの間にかこびりついてしまっているものです。
他人には「我を捨てなさい、欲を取り去りなさい。」と言いますが、自分がはたしてそうしているのかというと甚だ疑問です。
一度きりの人生なのだから、楽しく生きなければ損、そういう気持ちもありますよね。でも、例えば明日でこの世のすべてが破壊されて無くなってしまうとわかっても、それでも人は自分の決めたルールに従って淡々と生活するものなのかもしれません。
誰も見ていなくても信号が赤であれば、私は信号無視をして渡ったりはしません。それは私の子供が小さいころに、子供の目というものを意識した時に生まれた規範でした。他の人はみんな、車が来ていなければ堂々と信号無視をして渡っていったりします。その中で一人だけ信号を守って立っていると逆に恥ずかしかったりします。
修行者のような規範を自分の中に作って生きていく。とてもバカな生き方に見えるかもしれませんが、霊的な世界と少しだけれど接していると、なぜかそういう生き方が正しいのかもしれないと思えてしまいます。

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