元々日本には古い自然霊からなる神々が住んでいました。それは蛇神だったり、土蜘蛛だったり、巨樹や巨石に宿る神々だったりしました。
日本に原住していた蝦夷や先住民の人達はそういう神々を崇拝し、畏敬し、共生して生きていました。
そこへ西方や大陸から渡ってきた人達が侵攻してきて、古い神々を駆逐し、自分達が支配しやすいような神々を置き、仏教を布教して新しい日本を築き上げていきました。
一般的に伝わっている神話や、ごく普通にその辺りに建てられている寺院はあとから作られて侵略してきた結果できあがったものという事になります。
石川県の加賀という地名は古語の「かか」つまり「蛇」という言葉から出来たものという説があります。この私の住んでいる土地は古い神々の支配が強かった土地ということです。今でも、古い神々の名残がそこかしこに残っています。
蛇神というと不気味な感じがしますが、私に視えるのは深い大地の底から続いている細く長い「水脈」の姿が蛇のように視えるということです。
大地を巡る水の道が蛇神の本質なのではないかと思っています。
今、少しずつ古い神々達が復活しつつあります。人々の霊性が目覚めつつあり、その霊性が元々日本の大地の力の象徴でもあつた古い神々と結びついていっているような気がします。

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