私が羨ましく思える人達がいます。自分の周りを自分の気に入ったものに囲ませて生きている人達です。
住んでいる部屋や家にしても、乗っている車にしてもご自分達が気に入っているこだわりの一品がさりげなく飾られて、それ以外はきちんと整理されていて、ありふれたものが除外されている空間で心地よく「自分らしく」生きている人達が時々見受けられます。
こういう人達は見ていて羨ましく思います。自分の居る空間をきちんとコントロールできる能力というのは生来のものらしく、私の場合はどうしてもごちゃごちゃと雑然としてしまい、ありふれたものも空間を占めています。
自分が気に入ったこだわりの一品なんていうものが私にも無いわけではないのですが、それにこだわって手に入れて大切に周りに空間を確保して慈しむということができないようです。
何かコツのようなものがあって、それはとても簡単な心の仕組みだろうとは思うのですが、多分一生縁がないのかもしれません。
家内は多少そういう傾向を持っていますが、モノへの執着が薄い人なのであまり周りにモノを置きません。シンプルイズベストという性格です。娘も同じような性格で私と家内と違うのは、整理整頓が大好きということで、いつも部屋はきちんと整理されています。
でも余分なものを置かないので、私の好きな温かい空間というよりも少し寒々しい感じもします。
気に入ったものをうまく周りにちりばめて生きていきたいものです。

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