霊視をするとそれが視えました。
「竜頭」・・それはお寺の釣鐘を吊って置くための引っ掛ける部分を言います。それが上から目線で視えたのです。それでこの方はお寺さん関係の人なのかと思いました。
それにしては、何故釣鐘が上からの目線で見えるのか?よく視ているとそれは歌舞伎の舞台でした。「娘道成寺」の一場面です。安珍が隠される釣鐘が床に置かれていて、それを視ていたのです。
そう、この方の前世は歌舞伎役者・・・そして安珍役は当たり役でもあったようです。
恋に狂った清姫が化身した大蛇に巻かれ、焼かれて息絶える安珍の役。彼の女性との関係が表されているようです。
竜頭というのはとても重い釣鐘を一点で支えるものでもありますから、彼が強い責任感の持ち主でもあり、それに押しつぶされないようにという警告も含んでいたのでしょう。
本来なら仏の教えを「一音」に変えて、広く響かせるためのものが釣鐘です。梵鐘です。それに隠れて女の嫉妬の炎から逃げなくてはならないとは悲劇ですが、何がしかの意味があるのでしょう。
彼にはこのまま視えたものを伝えられはしなかったのですが、彼なら自分で何とかできるだろうと思いました。

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