子供の頃や大人になっても川の流れをよく見ていたような気がします。何だか全ての物事や悩みや雑事が川の水といっしょに流れていってしまうような気がしていたからかもしれません。
何故か人は川の流れを佇んで眺めていると哲学的な気持ちになるのが普遍的なようです。
子供の頃は水の飛沫の煌きや石の影の魚の影が楽しくて興味津々で見ていたような気がします。高校生くらいになると段々自分の心情を川の流れに移していくようになっていったような気がします。
別に川が意思を持って付き合ってくれているわけではないのに、きっと古代から人は川のほとりに佇んできたのだろうと思います。有名なところでは中国の太公望のお話なんかが有名だし、学校で習った世界の四大文明というのも大河のほとりに発生したものでしたよね。
皆、人はそれぞれに思い出の川というのを持っているようです。私にとっては金沢を流れる「浅野川」と「犀川」です。幼少期から青年期までは「女川」とも呼ばれる浅野川のほとりで過ごしました。この川、イメージが暗い川なんです。川自体も暗〜い川です。情緒や風情はとてもある川なんですが・・・。何しろ後ろ向きな川です。
今、居の近くの川である犀川はとにかく明るい川です。元気に生きろ!ドドンドンというような雰囲気の川です。極端な対比ですね。
中年以降に佇む川としてはいいのかもしれません。ハハハ。

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