美人の女神様として有名なコノハナサクヤヒメノミコトのお姉さんで、不細工な女神様として有名な方です。岩石の精霊でもあるので、私は日本にも古代から続いている巨石信仰の文化の象徴とも言える神様ではないかとも思い、崇拝しています。
長寿と健康を司る神様でもあり、私は国歌である君が代の中で詠われている「さざれ石の巌となりて、苔の生すまで」という下りはイワナガヒメノミコトを表しているのではないかと思っています。
美人は三日見れば飽きるし、ブスは三日見れば慣れるなんて失礼なことを言いますが、人が美しいものを愛でるのは良い事ではありますが、私のような人間は美人が近づいてくると逃げ出したくなります。
人の美しさというのは「老い」によって変化・衰退していきます。老醜を晒すという言葉がありますが、賢くとても上手に「老い」というものを「熟成」として自分の中に取り入れている人というのは見ていてもいいなぁ、羨ましいなぁと思います。
イワナガヒメノミコトが象徴しているのは、人の中に永久不滅に続いていくものがあるとしたら、それは「美」ではなくて「愛」なのです、ということなのかもしれません。「美」というのは二の次三の次であって、イケメンや美人がもてはやされているのは、人の本質をきちんと視るということが現代人には出来ていないということなのかもしれません。

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