戦争や大火などの直後や直前に天に向かって赤い気が立ち昇るのが霊感のある人には視えるそうです。
その方の前世は江戸時代の江戸に住んでおられた祈祷師というか占い師というかそういう女性だったのですが、火事が起きる直前にはその場所に「赤鬼」がいるのが視えたようです。「赤鬼」というのが前述の「赤気」と共通のものだろうとは思います。
ただ、その方はそれをその場にいる人達に告げるわけには行かなかった。話せば、その人達は疑い不振に思ってその祈祷師を放火犯と思うかもしれない。そうなれば、当時の江戸では死刑です。誰も信用してくれず、逃げてくれるわけでもなく火事になれば必ず放火犯だと思われてしまうことを話すわけにも行かず、彼女は苦しんでいました。
しかし、赤い鬼はよくその姿を見かけるわけです。当時の江戸は火事が頻繁に起こっていましたから・・・。彼女自身の住んでいる場所でも火事が起きることもあり、彼女は疑われないようにうまく引っ越したり、外出しているようにしたりしていました。
今世の彼女も霊感や直感が鋭いのに、前世のトラウマから自分自身に強い規範意識を持っていて、話したいことの半分も話せない、話さないような状況で生きておられるように思いました。
今は、霊性の時代。少しずつ人々がそういう霊的な感覚を認めつつある時代です。冷静な理性に裏打ちされた人格が認められるなら、多少感覚的な意見でも人は理解しようと務めてくれる環境が出来つつあります。少しずつトラウマを打ち壊して、自分を開放していってくれるように願います。人には生まれ持った「役割」というものが少なからずあるものですから。

8