ある方の前世。戦国時代の少し前くらいの日本でするどこかの小豪族の領主一家の乳母をしている女性ですが、当時としては異常なくらいの大女で力も五人力くらいありました。
本人はとてもコンプレックスに感じていて、自分はどうしてこんなに大きく生まれてしまったのだろうと毎日嘆いていました。周り中の男の人にもからかわれるばかりの日々だったようです。
ところがある日隣りの領地の豪族から襲撃を受け、突然避難しなければならないことになりました。彼女がどうしたかと言うと、いきなり領主の四人の子供達を身体に縛りつけ、領主の奥方を小脇に抱きかかえて、飛ぶように逃げ去ったのです。山の中の避難場所まで逃げついたときに、彼女は愛する子供達と奥方を前に大泣きに泣いていました。
それは、彼女にとって自分がこんなに大きく力持ちに生まれついたのがこの時のためだったということが納得できた瞬間だったからです。
それから領主は敵を撃退し、彼女は大殊勲者として誰も馬鹿にするものはいなくなり、素敵な旦那様も見つかって幸せに暮らしたそうです。自分のいろんな欠点も短所も全て意味がある事なのだと霊界は伝えたかったようです。

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