子供の頃から超能力とかにはとても興味津々でした。SF小説が好きで、特にテレパスやテレキネシスやテレポーテーションのお話が大好きでした。怖いお話や妖怪の話も大好きで、そういう類いの本も所構わず読んでいました。
でも、何となく幽霊や妖怪や妖しげなものは見えないし、近づいたりもしないし、あちらから寄ってくることもないくらいに強いものに守られている気がしていました。そばにいる人が幽霊のようなものを見ていたとしても私には決して見えないというような確信がありました。
そして、自分には特殊な能力はこれっぱかしも無いという確信もありました。まず、根気が無いし気が弱いし念を通すような頑固さもなかったから、修行も出来ないし自分が特殊な能力を発揮している姿が想像はできませんでした。
ただ、唯一感じ取る力は何だか強いなぁと思っていました。また、自分が人の身体に触るような仕事をするようになるなんて思ってもいませんでした。両親からは教師や公務員に向いているとは言われていましたが、教師にも公務員にも絶望していたのでなりたくはありませんでした。
ある人に勧められてこの仕事につき、東京の永井先生にたどり着き、本に触れたご縁から遠藤先生にたどり着き、「氣」の世界の末端にたどり着いて、いつの間にか「霊視」なんていう不思議なことをしている自分がいます。心で視るということがいつの間にか判るようになって、神様や何だか妖怪のような存在のいることや、思っていられることも判るようになって、いつのまにか目に見えない世界が当たり前に存在することが普通になってしまっていました。
子供の頃に憧れていた世界とは全く違うのですが、何となく似ているような気もするし、何より自分の中に取り込んでしまっている今は、当たり前のようにそういう世界に生きている自分が不思議でなりません。そう言えば、最初に倶利伽羅不動尊に行ったときに盆の窪のところからすーっと身体の中に入ってきたのはお不動様だったのかな?あれから全てが始まったような気がします。

0