昨日、一人スクール生が卒業されました。昨年の七月から通われていたのでほぼ一年近くになります。私の娘に近い年齢の方だったのですが、とてもしっかりした考え方をお持ちの人なので教えていてとても楽しかった気がします。
名古屋から金沢へ引っ越して来られて、金沢でいろんな働き口を見つけて、ご自身の興味の趣くままにいろんな所にお友達を作っていかれてとても行動力のある女性です。卒業後は一度行かれたことがあるモンゴルに再度ホームスティで何ヶ月も行って来られるそうで、来月には旅立たれます。彼女の目にモンゴルの草原と人々はどんな風に映るんだろうと私も興味津々です。
スクール生の方達はもう二十人以上の方が卒業されていかれましたが、開業されている方はあまり多くなく、何か人生の転換点に私のスクールがなっているような感じの方が多いような気がします。人の身体と心に深く関わることが経絡指圧の特徴ですから、人としての視点が学ぶ前と変わってきます。より深く人の心と身体の関係が見えるようになってくると、自分の生き方にも影響が強く出るように思います。
お教えしているのは「技術」ですが、その「技術」は人について深く考える事を身体でやってみることなので、「氣」というものの力が深まると「魂」の成長も自ずから強まるのではないかと思っています。ただし、それは「素直」な気持ちで学び続ける方にだけ起きること。自分にとても自信があって、学んでいるのに自分というものを捨てきれない人には決してそういう「進歩」は訪れないように思います。
私の心の師である遠藤先生は「道(タオ)」というものに連なることなのだとおっしゃっていました。そのためには「我」というものを捨て去らなければならないのだともおっしゃっていました。そうなのだ、そうことなのだなと私もこれまでスクールをやってきて少しわかったような気がしています。
今回の卒業生の彼女は間違いなく「道」に連なる一人になられる人だと思います。彼女がモンゴルから元気に帰ってきて、私の所に明るく「ただいま!」と言ってくれることを願って止みません。

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