今年も野球のシーズン開幕です。知人つながりで、ほぼボランティア感覚で北陸の独立リーグの石川ミリオンスターズの選手の人達の施療をしています。
昨日も三人の選手が来られました。野球をしているから身体がごつい。皆、日焼けしている。ピッチャー以外の人達は皆手にまめがごっつく出来ている。
でも、東洋医学の観点からすると健康管理で少し疑問がありました。それは「肉の食べすぎ」。肉、肉と身体を鍛えて肉を食べれば立派な身体が出来上がると勘違いしているところがあるようです。
多分一流のプロ選手はそんなに肉ばかり食べてはいないように思います。何故なら肉の食べすぎは「脾・胃」の経絡を弱めてしまうから、この経絡が相関関係にあるのが筋肉なので、つまり肉ばかり食べていると筋肉はバランスを崩してしまう。硬い筋肉や柔らかすぎる筋肉の状態を作ってしまうので怪我につながりやすくなってしまいます。
一般の人達と同じでスポーツ選手もやはりバランスの良い食習慣を身につけないといけないようです。お肉を大量に食べる場合はやはり野菜も同程度食べないといけない。人の身体というのは結構効率的に出来ていて、思っている以上に粗食でも身体をバランスよく成長させる能力を秘めているようです。スポーツをやっているから筋肉をつけなくてはいけない・・・というのは西洋欧米の近代スポーツの考え方が中心になっていますが、元巨人軍の桑田投手の身体なんかを見ても一時期よりも筋肉量は減って効率の良い痩せた体型になっているように思います。桑田投手はとても頭の良い人だから、効率の良い筋肉の付け方を考え付いたのだろうと思います。イチロー選手の身体もとても良く似ています。
その逆の例が申し訳ないけれど、元巨人軍の清原選手の身体です。筋肉を付けすぎてしまってとても効率の悪い身体になってしまっています。「過ぎたるは及ばざるが如し」ということわざどおりです。
セミプロである独立リーグの選手たちには一流のトレーナーなどはついていないのかもしれませんが、良いお手本が桑田選手、イチロー選手といるのだから見習ってほしいものです。

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