
亡き父の部屋を弟や母と整理していたら、私の幼い頃の写真が出てきました。私の中学生の時の通知簿や弟の高校の時の卒業証書なんかも出てきました。
父が何故こんなにモノを溜め込む主義だったのかは理解できませんが、皆で驚いたり呆れたりの連続でした。寒すぎる季節でもなく、作業をするのにはもってこいの気候です。母は「お父さんに感謝しなきゃね、こんないい季節に逝ってくれて大助かりだわ・・」なんて軽口を叩いていました。
そう言えば、母の血圧が父が亡くなる二三日前から異常に高くなり、苦しんでいたのですが、葬儀後段々と正常値に戻ってきました。父は亡くなるときに母に寿命と健康を分け与えていったのではないだろうか?と私は思っています。父の魂が母の中に溶け込んでいったのを認識したし、それから何だか母が元気になったような気がしているからです。
いろいろ調べていると、写真が趣味だった父は私や母や弟の写真を数多く残していってくれているようです。これは父の愛情なんだろうか?こんな形で示していたのだろうか?なんて考えてしまいます。愛情を上手に表すことのできない人というのが世の中には沢山いるのかもしれませんね。
父のように身内に対しての愛情表現がとても下手な父親というのは、とても損な人になってしまいますね。でも、理解してあげる必要があったのかもしれません。家族というのは、お互いにもっと深く突っ込んで理解しようと努力する必要があるのかもしれない、「家族」という関係だけに甘えていてはいけないのかもしれないと、父に教えられているような気がします。

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