患者さんの前世の姿をお話していく中で、こちらは何気なくお話している内容の中に患者さん自身が「はっ!」と息を呑み、気づかれる瞬間があるのが一番興味深いことです。
もしくは、じわじわとゆっくり魂が感じ取っていかれるかのように額のしわが緩んできて、目が大きく開かれてゆく、その表情の変化が素晴らしく思えます。
人は誰でもとは言いませんが、自分の中の本当の自分を知りたいと思っていられるのだろうと思います。自分がただ一人孤独に生きているのではなく、長い輪廻転生の道の中に生きているので、いろいろな人と深く関わっていることを納得したいと感じていられるのだと思います。
自分が「無」からぽっと生まれ、死んだら「無」になってしまうと思っていたら、人生なんて虚しいものになってしまうと私は思います。何かの目的があって「生まれて」「生きて」「死んでいく」のです。「死んでも」また何かを成し遂げていかなくてならなくて「生まれ変わって」生きていくのです。そして、サポートしてくださる霊的な存在もいてくださるのです。それがなければ、人は運命の過酷さに押しつぶされてしまいます。
自分の生きる意味に気づいてほしいと心より願います。

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