水虎というものに出会った人といっしょに施療しながら追体験をしました。赤い二つの目が見えて、河童のような姿が見えたので、河童と水虎は違うだろうと思って視点を別の時間へ移してしまったのですが、後で調べてみたら、「水虎」というのはやはり河童でした。石川県にいたんですね。随分、山の奥の川べりだったそうです。それ以上近づいたらあぶないと思って彼は逃げ出したそうですが、後で気分が悪くなったそうです。
水虎は河童の中でも随分格が高い方の妖怪だそうです。
妖怪系に好かれるタイプの人というのがいます。たぶんほとんどが地蔵菩薩系の守護佛がついておられます。助けて回らなければならない宿命を背負っておられます。御本人がそのことに気づいておられれば安心なのですが、大抵気づいておられません。何で自分だけこんな変なものばかり見るのだろうと不幸感に捉われておられます。
私は、この人たちを尊敬しています。自らも大変辛い思いをしてきた方たちが多いんです。だけど、小さいものや弱いものが大好きで助けてあげたいといつも強く思っておられる方たちがほとんどだからです。外見も颯爽とした方はあまりおられません。失礼な言い方ですが、どんくさい外見の方が多いのです。人を外見で判断してはいけない良い例ですね。

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