P.S.
足を運んでくだすった観客さま
そして会場である賽ノ目、なんや
最大の敬意を表したいです。有難う。
11/30(土)ぱんちらあそび@大須 賽ノ目
12/1(日)なんやスーパーオープンマイク@御器所なんや
この2日間について何も書きたくないと思った瞬間
書かなければ後悔すると思いなおしたり。もしも本当に
すばらしすぎて。ほんとうにその素晴らしさを、
充分な人数の観客が享受し満足し、そうあるならば
本当に何も書かなくてよいんだろう。そうではなくて
くやしさが、ある。ライブアクトは、ひとつもコケていない。
けれどイベントとしてはコケた。なにより集客面だ。
内容が良かったからいい、じゃなくて
素晴らしかっただけに悔しい。ゆえに書く。
いくらかのかけらを。見届けてもらえなかった貴方にこそ贈る。
ぱんちらあそびトップバッター、秘密結社シルヴァニア
テキストと声の魅力、だ。そこはきちんと届いているはず。
アコーデイオン演奏が、ずっとループなのは、きっと
あえて淡々としている、演出なのだろう。にしてもどこか
見せ場なタイミングで一瞬ブレイクを入れるとか
ロングトーンでひっぱるとか、変化をつけたらドラマチック
夏実ちゃん美しいのに、譜面台で隠れがちなのが残念だった。
「吐息とアコーディオン、これからどうしても知っちゃうことをまだながめてて、きらきらしてて、いやな気持ちしなくて、14歳みたい。」
「情念系だし美人さんたちで、エロかった。」
「前見た時はサブカル女子の自己批判が冴え、社会派っぽくてかっこよかった。今回は趣が変わって、ダメ男女が堕落しながらゆっくり滅んでゆく道行きを語っていて、甘美に閉じていてえろかったです。」
金色
エンターテイナー。安定感というかアベレージヒッターな印象
江戸時代から400年生きている設定を頑なに守りながらも
トークで、ややボロが出る感までも計算に含んでエンターテイン
唄、ギター、オケ、振り付け、この4本柱で丈夫な城が建ってる
振り付けに精一杯で、拙者なんてソロしか弾いてないからな。
「空気のとらえっぷりがすごい。みんなの集中力がどんどんたかまってあったまるのがわかった。わたしはあのダンスがだいすきです。」
「技術とセンスを惜し気もなく無駄遣いしていてよかったです。※ほめています。ダンスは決して上達しないように細心の注意を払いながら続けてほしいです。」
ともちゃん9さい
ハプニングさえ着火点に変える舞台力の高さ。
知ってるひとには言わずもがな。知らないってひとは
早く観たほうがいいぜ。君の血がそいつで出来ちゃう。
9さいの細胞にもぐりこん(以下略)銀河鉄道のとき
オケが流れると『生中継のてい』で東京にいるspanくんに
呼びかけるあれ、笑ってもいいし泣いてもいい名場面だった
また、嬉しいニュースも聴いた。物語は、続いている。
「なにあの安定感と爆発力。存在するだけでポップ!汚れた海沿いの高校のやつ、じわじわ来るわ!なんなんもう!」
「あいかわらず天才」
解離
曲にしてもステージングにしても、仕上がっちゃってる。
もう何年も前から、そんなには変化してないはずだけれど
初めて観るひとへのインパクトは確実に強烈で
『にょたいもり☆』出演も決まったと。そうなるだろうと
考えてブッキングしたので、これはもう大成功。
「いやらしい言葉が安易じゃなくて、いい気持ち。地球儀みたいなジャングルジムてっぺんのぼって、ちんこーって絶叫して笑いあいたい。」
「頭の中でループしまくり。ポスターを貼ったらハニーに『なにあれ』との御言葉いただいたよ」
「中毒性やばい。可愛いしギター持ってあのスタイルはたまらん、よだれでる。女子でまんこ言えるひとはなんだかすごく信用できる気がしてる!」
ヤング・フラッテリィズ
昭和88年ディスコティック。サウンド担当の2x4さんと
パフォーマンス担当のサツキヤングさん(ボーカルというより、
パフォーマンス) 金色がアベレージヒッターなら、
ヤンフラはホームランバッター。フルスイングなステージっぷり
カロリー消費するなあ。音も格好良いから成立するよね。
「サツキさんには本番スイッチ入った瞬間、どう動くべきか筋がみえているにちがいない。てか、すっげーよかった!」
「腹チラと客席乗り込みが『空間を俺色に染めるのではない。俺が空間そのものになるんだ』って感じでよかったです。ハウリングで遊ぶのはどこかでパクりたい。」
三木悠莉バンド
ギター&SAXの樽兵衛さんと、エレピ&アコギの堀田さんを
従えたポエム女王・三木悠莉が大須の夜を蝶のように舞った。
なんのこっちゃ。
ファーストアルバム『変態』からの楽曲群に加えて、新曲
『天国』を世界初披露していた。
(とも9、ヤンフラとのコラボもあって、わっしょい)
「確実にバンドの音ができつつあって嫉妬。最後の『天国』のうつくしさ!くかー」
「堀田。スピカでギター叩きまくりで、会場沸きました。」
コトナ
サポートドラムのぼちゃん(こめどろぼう)ver. は、
これで2度目だけれど評判いいんだよなあ。ドラムの塩梅が
絶妙なんよなあ。でしゃばらず、しかし遠慮するわけでなく
やさしーとか、いやされるーとか言われるんよなあ。そして
今回の目玉ともいえる『SUNRISE feat.bravoo』は炸裂した。
賽ノ目でのコトナギグ史上、もっともアツかった感あり。
bravooさんのフロウに引っぱり上げられるようにファイヤの
SAXも絶好調。僕も良きテンションでやれましたとさ。
「今までみたなかでいちばん、楽園がすごくて、レモンくんのお子とくしゃくしゃのおりがみキャッチボールしながらの音、あーほんと気持ちよかったっていうか、あのときの脳内麻薬がうまく説明できない。ピース!」
「鈴木陽一レモンは神でした。そういえばそうでした。1〜2年に1度だけ、本来の姿を取り戻すのでした。BRAVOOさん効果ですね。」
セットリスト
1、Funky Fantasy
2、やさしさ
3、SUNRISE feat.bravoo
4、エナ
なんや、三原千尋MC。好評だった。
酒が進むにつれ、良い意味でも悪い意味でも崩れていくから
好評だった。東京チームに名古屋オープンマイクのイマ、
その気配を感じて頂けたなら、吉(運勢的に)
緋彗&ジャガーa.k.a. fish&chips
持ちネタの安全なやつも投入して手堅くまとめた印象。
この日、レモンユニットのメンバーとして召喚したイケメンテクニカルギタリスト幻獣yuyaくんに好評だったりした。
金色樽兵衛
自作オケにSAXを生演奏するスタイルでのソロ。
スタンダードナンバー「fly me to the moon」、アニソンを無駄にジャズアレンジするアニジャズシリーズ「キン肉マン」(リハではムーンライト伝説)最後に季節モノ「white christmas」
カネの取れるプロの仕事。ご馳走様でした。
オープンマイクエントリー
ひろぽん、江藤莅夏、uraocb、うい、葉月之寛
「ひろぽんさんの鼻歌、あったかいこと、くりかえすパンチライン(こっくろーち)であがるしくみ。江藤莅夏さんのことばと音色、イントネーションでここちよくなる感じ。uraさんの今、街、ふるさと、自分、東京。Uiちゃんがすきすぎる。なんだあのきらめきは!脅威だ。まぶしい。やばい。すきだ!しばってくれてありがとう!葉月之寛さんの言葉ははやいのに冬の日差しみたいなおだやかな空間。」
三木、とも9も、前日とは全て違ったセットリストで、かっとばした。
「三木悠莉はセクシー&パワフルなお姉様のイメージだったのですが、11/30・12/1はまっすぐな幼女でした。生まれたて!」
「メロウ、なんでこんなに好きなんだろうな。映像でも言葉でも景色でも、音楽がはまる瞬間のこうようって日常にあるけど奇跡にちかくて、それにすごい似てるおどろきが毎回おきるからかな。てか爆音で頭ぶんぶんふりまわして、朝方ききたい。」
「大好きなアルバムになりたい、個がつながって魔法になりたい、高校生のとき買ってたすみずみ読んだ雑誌になりたい、次のページの必然になりたい、まだまだだけど、次があるとおもえた。」
レモンユニット
1、真夜中の少年 〜 uchiawase nashi style
2、即興(口内炎、Iカップ、秘密、消えない痣)
「真夜中ー」は、yuya君に出番前タイトルだけ伝えて、そこから叩き出してくれた夜イメージなギター、ワンループにのせて6分間、終わり方を見失いつつも押し切った。即興では樽兵衛さんもSAXで、ともちゃんもリコーダーでチラリ加わったムーディーな演奏にのって「僕達の口内炎は増えていく」と始めて。治らない口内炎をどうにかしようと訪れた耳鼻咽喉科で、担当の医師がIカップの女医!おもわず「僕の口内炎を診てくださいー。もう、こんなんなってます。んー」て変態ちっくに迫ると女医は「治してあげるけど、この治療は誰にも秘密(はぁと)」つって。「おねがいします、んー」つって。結果、何年たっても消えないアザだけが残った。僕達の口内炎は治らない。今夜も、またひとつ増えていく。沁みる。。。つって。
みんな帰って、なんやの2Fで、ぼくと、ともちゃんと、uraさんの、3人だけになって、ジュテさんの、あの動画を見せてもらった。この2日間の、すべてが終わって、その時に、やっと見たのが、よかった。いつ、見てもいいけど、やっと見たのが良かった。まったく関係ねえのに、なにか報われたような気持ちにさえなっちまうよ。そのうち、公開されるからさ。鬼拡散したいな。あの動画、人類にとっての財産なんだよ。ジュテさんは、ほっといたら作品を形としては残さないから。覚えたての呪文のレコーディングも貴重だったけれど、この、映像で残るジュテさんはさ、オープンマイクの記録ビデオみたいなYoutubeと違って「作品」だからさ。ポエトリーとかじゃなくて、もう全人類にとって、ぜったい必要なやつだ。誰も彼もに見てほしい。こんなに、ハードル上げても、全然余裕なくらい、ちょう、かっこいいぜー。
でも、なぜだろうっておもうんだ。
Poe-Triだか、どっかでジュテさんが三木悠莉「東京」を引用したのは何故だったろう。ジュテさんは様々な人間の言葉をサンプリングするけれど三木悠莉をサンプリングしたのは何故だ。「べつに」かもしれない。でも何故だろう。三木悠莉たちのBBQに参加したかったとしたら何故だろう。「あん?楽しそうじゃん」かも。でも何故だ。参加できなかったからって「マザファッキンバーベキューファミリー」という詩を捧げたのは何故。「理由なんか、なぁーい」かもしれない。
でも理由はあるんだ。
あの、ちっちゃくてまるっこくて笑顔のかわいい女の子の「そんざい」は、なんなのだろう。どうして、三木悠莉と出会って、ともちゃんはちょっぴり元気になっただろう。どうして、uraさんはフザケまくって、あんなに楽しそうなんだろう。どうして猫道くん他いろんなひとが未来に希望を抱けるんだろう。
三木悠莉の大冒険、まだ始まったばかり、わくわくと、どきどきが、いっぱい。
ずきずき、びりびり、ばーん!
2013/12/7(土)
ぱんちらあそびスピンオフ
「東名狂詩曲」@新宿歌舞伎町 GOLDEN EGG
13:30スタート ¥1500+D
出演
鈴木陽一レモン、三原千尋、葉月之寛、菊池奏子、三木悠莉
…オープンマイクあり!一人5分、トラック使用可!夜は忘年会!
次は、これだね。
ありがとう って言って、また来週ねー って別れて
お互いの街へ遊びに行く友達みたいだ。
ライブは、ステージは遊びじゃねえ!はずだけど、遊びだ。
完全に、遊びに行くんだと思う。友達のところに。
それなのに殺しあうんだ。どうしてだろう。
「友だちを殺してまで」ていう、
かまってちゃんのアルバムタイトルの意味は分からないけど
やさしいと思う。
みんな会おうよ。
それで、
絶望のひとつでも唄って、しあわせになろう。

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