ちょっと、とんでもなかった。
風邪をひいちゃってたり
私的なアレコレも重なって
2日間やるってのは想定していた以上、ハードだったけれど
それゆえに見える景色 が あった。
4/27(土曜) @大須 賽ノ目
「影踏み遊び5 DAY1」
18:30 開場
19:00 柴田 玲(パフォーマンスアート)
19:10 フクラ本舗 from Dinner Set
19:50 パジャマス(鳴る体カワイ+hishi)
20:25 ともちゃん9さいとspanくん(東京)
21:15 コトナ(レモン、ひで、ファイヤ、福沢)
オープニングセレモニーてわけじゃないけど玲ちゃんa.k.a.ウチの嫁が
会場に居るひと全員の足を噛みました。
なんの比喩でもない。そのままの意味で
足に、強く、噛み付いて。内出血寸前の、痣を創るよ!というパフォーマンス。
「これ以上いくと内出血だっていう手前で止めてる」って
嫁は、噛み職人かのようなことを言っていましたが
名前も知らないお客様まで、みんな噛まれて悶絶していただきありがとうございました。怒り出すひととか居なくってよかったー。ひやひや。
ちなみに、どうでもよすぎる情報としまして、だいたい靴下のうえから噛んだわけですが足が臭いひとはほとんどいなくて「洗濯に何の洗剤を使っているかまで分かったわ」って
嫁は、洗剤ソムリエかのようなことも言っていましたが
フクラ本舗。
DinnerSetナンバーの妖怪少女フクラ本舗わるのりVer. から始まり、ソロ名義でのレパートリーを次々に披露。スネアとシンバルが生音、キックを電子音で出力、サンプラーパッドとボーカリゼーション&ウクレリゼーション。というフクラセットで紡がれる魔法の時間。
「今日のアイツ」無茶ブリコーナーとして、僕も1曲参加して謎のフクラポエムを強制朗読させられました。
パジャマス。
3月に結成されたばかりの新ユニット。前日にお揃いのパジャマを衣装として購入して臨んだデビューライブ。鳴る体カワイくんのピアノが、まずやはり素晴らしくて、サポートまっちゃんのカホンと木琴も重要な役割を果たしていた。hishiくんのラップからは緊張も感じられたけど徐々にあったまっていって、まさにパジャマスとしての今後を期待させるに充分なバイブスを放っていた。
ともちゃん9さいとspan。
バックトラックを流しての朗読は、もちろん「とも9印 安定のクオリティ」なんだけれども、spanくんギターとの絡み合い(えろい言い回し)には生の良さ(えろい言い回し)が あった。
個人的には、曲間などでふと立ち顕れるともちゃんの人間性というか生まれ持ったキュートネスみたいなのが印象的だった。ぽえむかもしれない。
オーディエンスの反応も、すこぶる良くって。CDや詩集といった物販が現実に「飛ぶように」売れまくって、ワンダートリビュート「覚えたての呪文」は早々に売り切れた。
コトナ。
福沢諭吉をサポートに迎えた1万円コトナ。どうだったのか、やはり自分では分からないものだけれど、良かったというひとがいるのだから良かったのかも。今までで最高でしたねとまでいうひともいたから良かったのだろう。
なにしろ諭吉万円(ふくざわ)もヤル気を示してくれているのだから、この形でもうひとつ先の姿を見せていく必要だってあると、私は言おう。
宣言しよう。コトナを、やると。以下、セットリスト
1、ぼうけん Life is LEMONy2013
2、真夜中の少年
〜MC(メンバ紹介、告知、ファイト!)
3、チョコレート・フレイバー
4、エナ
5、セッション(コトナ+パジャマス+とも9+まっちゃん、はなちゃん)
即興お題は「サイノメ、アップルタイザー、ペディキュア」
4/28(日曜) @御器所なんや
「影踏み遊び5 DAY2」
18:00 開場(BGM BOYS)
18:30 CHAR BOYS
18:50 オープンマイク
19:50 江藤莅夏
20:10 (休憩)
20:25 三原千尋
20:40 ともちゃん9さい&三木悠莉(東京)
21:10 じゅんこ
21:35 鈴木陽一レモン
謎バンドCHAR BOYSが開場時BGMから1番手としてのライブまでをぶっ通しで担当。
Vo/AG 瀬戸口、Vo/EG 大原、B/AG 茶太郎、Vo/口琴 宇井。
若いメンバー達、一人一人の可能性を感じるけれど今はまだ可能性しかなくて。バンドとしては、まだ始まっていないという印象。これからだ!
打上ではCHAR新メンバー(12人目)カッチャンさんと話したのだった未来を。
オープンマイク。
エントリー9組(ギリギリボーイズ、吉田篤史、緋彗&ジャガー、マロ子、青流星★ゆうこ、Lobokew、uraocb、緋彗、葉月之寛)
CHAR BOYSメンバーでアミダに外れた(今回のライブ出演は4人編成だったけど、出演希望者10人の中からアミダで4人に絞ったらしい。このやり方がCHAR BOYS)ク・ニクノサクくんのユニット「ギリギリボーイズ」からスタートし、ガマの油売りの口上、息のあった言葉デュエット、夢のある偽ぱみゅりん、青春流れ星ポエム、アイヌ口琴ムックリ、東京スポークンワーズ、ねこのきもち、錆びても切れるザ・ポエトリーリーディング。だった。
江藤莅夏。
主催側としては、怒涛のオープンマイク後の中締めとして配置させていただきました。思惑通りに、ゆったりとうっとりと時空間が歪みながら透き通って。定番作と、新作も。
「photon」という詩の一説だったか「影踏み」というワードが出てくるけれど、たしか前にもハポンの影踏み遊びで聴いた気がする。その時に書き下ろしてくれたのだったか。以後、何度も聴いている「photon」だけど未だに詩の全貌がつかめない。ライブが終わったあと、すぐにもう思い出せなくなる感じが江藤さんの持ち味だなあ。
三原千尋。
休憩を挟んで、ライブ再開。なにかへの怒りでエンジンを吹かして定番作「煙にまく」のロングバージョンから詩のある告知、新作「へんてこななめくじ」へと。たたみかけた。前半の空気と少し変わるよーていう、転調の導入としてバッチリだったかもしれない。
ともちゃん9さい、三木悠莉。
客席後方より、とも9が「人生のエンディングテーマを考えていまーす」とか言いながら登場。「センチメンタルバーカ」「そんざい」「ふかい」「フルボッコメイド」三木悠莉と交互に持ち曲を披露していって三木悠莉「バード」アカペラから「ちがあかビーバップ(2人Ver.)」
ベストセレクション的な内容で30分を、あっという間に駆け抜けた。歓声や、長く鳴り止まない拍手が証明する今宵のクライマックス。
じゅんこ。
ひよこのピーちゃん、木こりと遊び人、僕のうた、キラキラ、サーカス。いつものナンバーをいつも通りに。いつもと少し違う観客の心にまで、届けていた。聴く人の心の有り様タイミング次第で、笑えてしまうかもしれないし、泣いてしまうかもしれない。そんな唄。
鈴木陽一レモン。
「ビッグダディというフィクション」
このワンフレーズから拡げる半即興で、途中に登場したペディキュアのくだりは前日に消化し忘れたお題の回収。過剰なエフェクトとハウリング、ハプニング風の演出等、いくらかイメージに近い制御が出来たので自分としても満足です。ビッグダディ使っとけばウケるよねっていう、今。に対抗する普遍性としての波平スーパーフラット。実在するのは?
いちばんの反省点は初日も2日目も3人ずつくらいは全くの初見(誰の知り合いでもない)ていうお客さんが来ていたのに、ほとんどご挨拶できなかった事と、2日目は前半とくに満員すぎてスーテジ観れなかった方がいた事。このへんは次回以降スタッフを用意して改善したい。僕は決してイベンターに向いていないけど、それでもこの企画を続けるなら。1人では観れない景色まで観にいこう。
影踏み遊び5が終わって
全てが輝いて見える
と言ったひとが居る。ほんとうだよな、と僕も。
主催としての段取や、お客さんへの対応、帰り際 裸電球サクライダイの長話に2時間捕まったり。素晴らしくはなかったこともあったのに。それでも幸せな心持ちになれちゃうなあ。ひとりひとりに感謝しなくっちゃ。
(日が経つにつれダイさんの印象が強い。いい話も聴けたし。たまにはいいよな。 た ま に は! )
メインゲストとも9は2日間を、こうまとめている
影踏み遊び5の1、全員足をかまれたつながった、ぬいぐるみに頭をかまれたひとの音の魔法ぶわん、ピュアすぎる少年のあふれることば、待ち合わせしてないのに会うことができた同じものが大事な友だち、だった。わたしは、持ってった覚えたての呪文がぜんぶ売れて、あときもち、いっぱいもらった!
影踏み遊び5の2、中学生のときの友だちのまなざしみたいな音楽(好き!)、東京とはぜんぜんちがうオープンマイクとアっつイ東京、重ねたセロファンにあてたキラキラひかりみたいなことば、けむたくないたばこのおねえさん、たんたんと超宇宙メルヘン、立体的パパダディおとうさん、だった
同じものが大事な友だち とは僕のことも、かもしれない
その大事な「同じもの」が、いったい何のことなのか
とも9には訊かないでおこうと思う。
わからないままで、分かっているのだとすれば
これほど確かなことは、ないね。
ちょっと、とんでもなかった。
★★★次回予告
6/9(日)名古屋 千種 空色曲玉
「鈴木陽一レモン vs 桑原滝弥 2マンGIG」
(オープンマイク同時開催) お楽しみに。

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