直訳するなら
戦争は、私たちの世界そのものだよ、みたいな?
最後の「わーれら」って、日本語だけれど
「てんぷーら」みたいな言い方をすることにより
英語の流れに馴染ませてあるのやよ。
うまくいってる、でしょ!
なにがなんだか
わりかし、きのうは ぐるぐる
池下GURU×GURUでの坂上太一 vs 鈴木実貴子 vs Mr.ムラサキ vs 今西太一 観に行ったぞ
すごかったね
人と人を比べたって仕方ないのだけれど
若手2人と比較してベテラン2人はチカラがあったね
ジャンルというかスタイルというか雰囲気とかは好き嫌いあるとして
ライブ現場での底力、みたいなものが違うね
力のあるベテランに若手が挑むことは意味があるかもしれないし
意味がないかもしれないね
そんなことより昨日までの自分との闘いだね
そういう積み重ねの先に、20年後の太一くんやみっこちゃんは
今のムラサキさんや今西さんを越えているだろうね
ムラサキさんはThe Emmanuelle Sunflowerというバンドのひとで
「バンドの曲は弾けないんだよねー」とか言っていて、じっさい
ギターの演奏とか、なにしろぜんたいグダグダで
それが強烈なフックとして機能していた。
1曲目からギターのチューニングに挫折して弦を引き抜く
というネタは、ネタではなく本当のハプニングかもしれなく
終盤はひたすらトランプマジックに挑戦していて
タネも仕掛けも無く、とうぜん大変なことになっていた。
40分の持ち時間で3曲くらいしか歌わなかったけれど
声の魅力は素晴らしく、バンドではボーカル専門なのだろうか。
今西さんは、特にヒット曲もないのに全国を歌って旅する
それだけで生活していることから「奇跡のおっさん」と
呼ばれている47歳。アンコールに次ぐアンコールって感じで
80分くらいはライブしていた。トークも面白くって、とくに
おばあさんの葬儀エピソードが素晴らしかった。これはきっと
全国のライブ会場で聞けると思うので、ここには書かぬよ。
写真を現像してみると、そこには雨ざらしのミイラおばあさん…
とか書くとホラーっぽくなるけれど、素敵な話ですよ。
曲としては大阪西成を歌ったやつがバツグンだった。
ギターのフレーズがかっこいいし、歌詞もかっこいい。
太一くんは、こないだのピストルショックを経て
どんなライブをするかなーと思ったら全く曲目は同じだった
全く曲目は同じでアレンジも基本変えずに、意識だけを高く
していたように思うから微妙な「違い」を感じ取れた。
微妙な違い、と書いたし、たしかに微妙な違いなんだけど
それが大きな違いであると思う。
「雑」な部分が、だいぶ減った。かっちりしてきた。
あと、漂白食材ディスが飛び出しちゃっていて
思想の偏りが垣間見えてチャーミングだった。
みっこさんは、悩みの季節の様子だった。
僕は数ヶ月ぶりにライブを観たから、しっかりその数ヶ月分
また前に進んだんだなーと感じていたから、何を悩むかい?と
思ったけれど、いろいろ話して少しは分かったかもしれん。
みっこさんがバンドを始める前、みっこさんはバンドをやってなかった
みっこさんがバンドを始めた時、バンドを始めたなーという感じだった
みっこさんが弾き語りを始めた時、
バンドのひと、だと思っていたから意外だった
みっこさんがバンドを解散した時、
バンドのひと、だと思っていたから意外だった
それからしばらくして
いつのまにか、みっこさんは弾き語りのひと、になっていて
新たに組んだバンド「ずーだらの反撃」も
弾き語りの歌を、バンドで演奏しているという印象だ。
ついには最近、音楽のひと、になったように思う。
これは、いちばん、意外なことかもしれん。
バンドをやっていても弾き語っていても、みっこさんを
ミュージシャンだ、という認識で観てこなかった気がする。
みっこさんがバンドを始める前から、みっこさんはみっこさんだったし
その手のつけようもないほどの自我の発散としての歌が、
衝撃、だったり、感動、だったりしたかと思う。
それが今では音楽をやっているから、音楽としての光がある。
曲調や歌い方の変化が、何に由来するのか?
やっぱり、そんなに考えなくていい気がする。
歌っていて気持ちいいのか、音として美しいのか、
なんかしらんがスゲーのか、そんくらいの基準でいい。
もし「皆に気に入られるため」の変化だったりしたら
ほっといても、いつか自分で嫌になるでしょ。
自分の感覚で察知すると思う。あっ、これ違うな、と。
太一くんも、みっこさんも歩いていってる
自分のことは棚に上げてでも、こんなすごい人いるよ!
って、みんなに自慢したいくらいだよ。
そんで未来は、もっと、すごいんだよ。
いなくなった奴の分まで、っていうより
いなくなった奴なんかは置いといて、先へ
俺たちは行くから、っていう、そういう
9/8 は、裏側では、そういう日でもあると思っている。


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