まだ、店主puyoさんしか居ない夕方4時半
なんやの1Fで、わんだ君のことを色々話した。
9/17(土)@御器所なんや
「ワンダートリビュートエイド名古屋」
今年6月に急逝したポエトリーラッパー、不可思議/wonderboyのトリビュートアルバム制作を応援する企画。入場料はカンパ制で、全額トリビュート制作費にまわる。
キャストは出演順に
1、ヒロ
2、黒田誉喜(ae96 nick truly)
3、はゆ
4、鈴木実貴子
5、坂上太一
6、松井アミ
7、三原千尋
8、コッキー(from HOLE BROTHERS)
9、Enya-Sang
10、鈴木陽一レモン
わんだ君と僕の関係は
http://yellow.ap.teacup.com/lemon/664.html
こちらで、あほほど書いたけれど、今回のエイドの参加者達は
ほとんど全員が、去年12月の「影踏み遊びvol.1@名古屋KDハポン」および、今年3月の「○-まる- @岡崎ひかりのラウンジ」での、共演陣だ。
puyoさんに、今日の出演者たちもオススメですよっ!て話していたら、さっそく黒田さんが来た。
黒田さん、この日はwonderboyを意識したファッションで登場。言われるまで気付かなかったけど、言われてみれば確かにwonderboy風!などなどいうてるうちに、Enya兄弟、みっこさん、太一くんが続々やってきて、サウンドチェック。
開場後には、BGMでラブリーラビリンスと生きるの合わせ技を流してみた。1曲目の「もしもこの世に言葉がなければ」のイントロで、「おっ!来たか」みたいなリアクションがあって、うん、来たよね。と思った。
太一くんは1Fで一人、心に耳を澄ましていた。
詩人チーム、お客さんも揃ったところで7時過ぎにスタート。
最初に僕が挨拶をしたけど、その段階ですでにウチのお子たちがフルテンションに到達していて、うきゃーと叫びながらジャンプしていた。わー…と思った。
トップバッター・ヒロさんは子守唄と称してアカペラで唄ってくれたりしたけれど、とくに効果はなく、お子たちのフルテンションは22時頃まで続いたので、すなわち申し訳なかった。
2番手・黒田さんは現代人への警鐘ともとれる詩の朗読と、即興の弾き語り「満月(みっこさんからの、お題)」など。ライブの出来を「レモンくんのブログに、なんて書かれるかな!?」と気にしていたから、ノーコメントにしたい心持ちだけれど、この夜に必要だったということが、はっきり言える。
3番手・はゆさんは、たしか影踏みの時にも詠んだ世界中を跳ねまわるウサギの詩「R」と、最新作「コッペルとサイレント」の朗読。必然的に、エモーショナルだった。
そしてみっこさん、鈴木実貴子。路上で唄うときのスタイル、あぐらをかいてギター抱えて、マイクは一切使わずに、唄もギターも感情と直結。唄い叫んだ。泣いていたかもしれない。普段は滅多にMCをしないみっこさんが、わんだ君に語りかけた「ありがとうございます、不可思議さん。」に、グッと来た。
鈴木実貴子のCD『やみつく』は、不可思議/wonderboyの1st「ラブリーラビリンス」リリースパーティーにゲスト出演した際のライブ音源だ。わんだ君の所属レーベルLHW?から発売されている。わんだ君の激プッシュにより実現した1枚。遺作のひとつとも言えるCDだ。
なんやでも、みっこさんの持ってきた分は全部売り切れた。鈴木実貴子のCDが欲しい!ていうひとが居て、わんだ君が届けたいと思った歌が、ちゃんと届いて。よかった。
そんな流れを受けて「僕もマイクなしで行きます!」と太陽のような男がギターを手にする。坂上太一、およそ2年ぶりの名古屋ライブ。
日本を1周する祈りの旅を終えて帰ってきた太一くんは、どういうわけだか唄うことをやめてしまったわけだけれど、ひとたび唄い出せば錆び付く事のない太一節で、ぐいぐい空間を持っていった。代表曲「心に耳をすませば」と、南の島の学校で臨時音楽教師をした時に子供達と創ったという唄。そして、真骨頂のインド風即興演奏(一部、持ち歌PEACEを混ぜながら)。終わった瞬間の歓声・どよめきは、この夜1番だったんじゃないか。
太一くんは、この日までwonderboyのことを知らなかった。と思ったら実は、旅に出る前に僕から朗読コンピ「言葉がなければ可能性はない」を買っていたけれど。生前のwonderboyに会うことは叶わなかった。でもやっと、出会うことができたと。くしくも24歳・わんだ君と同い年。素晴らしい出会いが、またひとつ。
休憩を挟んで、後半。松井アミ。意味のある「言語」を使わず、擬音というか狂気のボイスパフォーマンス。お子たちとの絶叫対決にも勝利した上で、最後に一言「会ったこともない人に、捧げてみました。」終わり方、かっこいっ!
松井さんも、わんだ君に会ったことがなかったけれど、今回の出演に向けてyoutubeをたくさん見たという。出会い、またひとつ。
続いて、三原千尋。
wonderboyとは影踏み以外に、東京の模索舎インストアライブでも会っている。それから、SSWSという大会について「これまでの栄光の為にも終わった方がいい」みたいな事をわんだ君が言ったので、三原千尋は「は!?まだ私、参加してないのに勝手に終わらすとか言うなし。盛り下がってんなら私が盛り上げるし。」みたいな感じでエントリーして優勝するという男前な有言実行を成している。SSWSでも披露したという作品「煙にまく」で、なんやの夜もロックした。
コッキーさん。アカペラップ2曲と合間のトークでがっちり観客を掴んでいた。岡崎の「○」で共演。あの夜の打上げでも、わんだ君だいぶ笑ってたよなあ。そいえばわんだ君、HOLE BROS.のバックトラックを気に入ってたんだ。コッキーさんは、エンヤ兄と共に告別式にも行ってくれた。
Enya-Sang。告げ口、いのちのやつ、ラブソングの、挿入。4曲と、たっぷりトーク。告別式での様子。そしてwonderboyからの早朝の電話。なにかと思えば「いやーなんかもう感動しちゃってぇ。どうでもいい話なんですけどー」なにかと思えば「すげーエロ動画見つけたんすよ。篠めぐみ。それだけなんすけど」
それだけ!?早朝の電話、要件それだけ!…ほんとに、どうでもいいな。どうでもいい奴だな、こいつは。っていう。とりあえずURL送ってもらったけど。
わずか半年余りの付き合いながら。お互いに、盟友と呼び合い刺激しあい。友達っていう言い方はあんまり好きじゃないって言ってたけど、友達だとも想ってたよ。っていう。そういう話。
レモン。アイアム。
1、深夜のコンビニバイトと宇宙の言葉
2、先生、あのね いずれも、不可思議/wonderboy 作
エンヤサンからの、ワンダーイメージダウンキャンペーンに乗っかって、絶対やることはないと思っていた下ネタ系テキストに急遽変更。たのしかった。
肝心のカンパは¥17,622集まりました。
予想していた以上に、カンパしていただきまして千円札がたくさん!ありがとうございます。必ず素敵なトリビュートアルバムが出来上がると思います。
お金は明日、ひとまず三角みづ紀さんに託します。
トリビュート盤の詳細・内容は確定していないのですが、来年7月7日。わんだ君のオリジナル2ndアルバムと同時発売を目標にしております!発表できる情報が出ましたら、また報告しますね。
2ndの方は、なんと14曲入り!というボリュームらしいです。
まだトラックが完成してない曲も多く、ある1曲に関しては、なんとトラックメイカー募集中!らしいです。とても良いアイデアだと思う。わんだ君とのコラボが、まだ間に合うなんて。なんなら亡くなってから存在を知りましたっていうトラックメイカーでも面白いよね。出会い、またひとつ。
来年の七夕に向けて、物語は続いている。
鳴り止まないっ!やまないぜっっ!
待ってろ、未来。すぐに行く。

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