影踏み遊び vol.1 終了しました!
関わってくれた みなさま、ありがとうでした!
一番に、お客さん。それから出演者、会場ハポンスタッフ。全員の
おかげで「良いイベントだった」と沢山言ってもらえる夜になりました。
つらつら、振り返っていきます。
まず、オープンマイク。登場順に 敬称略で、ヒロ、雲、ISAMU、
yumekyo(京都)、山崎みふゆ(横浜)、鳴る体、MCオバーセ、三原千尋
県外からのエントリー含む8組の詩、音楽によって 既に今宵は
「濃い」ことになっちゃう予感がプンプン漂っておりましたとさ。
そして本編、トップは鈴木実貴子 from うわむき葉っぱ。
Dr.松田コウダイ(from 農村)とのデュオで、アコギ弾き語りスタイル。
「内臓をえぐりとられるようだ!」と評される、その声で、一気に場内に
火をつけた。なんだかこの日は、客席テンション高めだったけれど、その
キッカケのひとつは、みっこさんかも。今夜のMVP!との声も、あった。
僕は、ちょうどみっこさんが「音楽を始めるぞっ!」ていう瞬間くらいに
出会ったけれど、うわむき葉っぱ初期と比べると、格段に唄心が増していて
メロディアスになってきてる。しかしてそれは激情を薄めてしまうことなく
むしろエモーショナルな叫びがメロディに乗ることで相乗効果を生んでいる
「いやだ」のリフレインだけで、胸が苦しくなる。
ハポンというハコとも相思相愛で、いろんなライブハウスに出るだろうけど
特にハポンでの鈴木実貴子は、今後も必見!とか言っとく。
2番手が、はゆ。「R」という代表作的なテキストを朗読。
これぞ!っていう、はゆ節を突き詰めたようなストイックアクトだった。
僕はイイネ!て思った。 で僕は、気になっている。
この日、わりと観客がファンキーで、リアクション良い雰囲気だったけれど
はゆさんとか、どうだっただろう? 音楽に対する観客の反応に比べて、
詩の朗読への反応は、分かりづらい部分がある。おんおん泣き出したり、
ショックで気絶してくれたら、わかりやすいのに。いなかった気がする。
ただ、とても静かに、みんな聴いていたから、ちゃんと着実に、届いている
可能性はあって、そうならいいけど。 もし、派手な音や、笑える場面に
かき消されて、はゆさんや江藤さんの朗読の印象が薄まっていたとしたら、
主催として不本意だ。どうだろう。
はゆさんは常々「地味なことを、やる」と宣言している。地味に見えて、
その実、トンでもないことを言っている。みたいなことがやりたい、と。
一聴して発見できるものじゃなく、何日も、やもすれば何年も? 時間を
かけて、じっくり影響を及ぼすとか。その可能性を、信じていたい。
3番手、ae96 nick truly(三重)。
「なんだよ今日は、へんたいばっかり!」とか言ってて、なのにae96さんも
思ってた以上に、変だった。用意していた作品は、全部やめて「飛び道具で、
いくしかないっ!」とか言って、お客さんからテーマをもらい即興で歌った。
お題は「灰皿にテキーラ」だったから、盛り上がっちゃった。
最後に1曲、キム・ジャミさんの「アンダーグラウンド」を歌った。
素敵だった。 ae96さん、今回が初めてのハポンライブだったらしく、
誘ってよかった。 そう思えたから、良かった。
4番手、前半最後がEnya-Sang。 ハイセンスな楽曲と裏腹に、毎度おなじみ
ひとをくったようなMCトークでも観客をロック。そして手放す、みたいな。
キャッチアンドリリースなスタイルで、場の空気を翻弄していた。
このイベントにうまくハマるかな?そこは未知数だったけれど、ばっちり。
本人も良い感触だったぽいし、vol.2以降も、ちょくちょく出てもらうかも!
12/26 全国発売の2nd ALBUM「▽」からも、ポエトリーテイストな異色曲
「さんぷん」を披露し、Enyaリスナーにとっても貴重なライブだったのでは。
リリースパーティー(1/23 montage lounge)には僕も出るのでヨロシクぅ☆
休憩を挟んで、5番手に、江藤莅夏。
「影踏み遊び」の詩と「パレード」(たぶん前にも聴いたことある)を朗読。
いつもの、江藤さんだった。 はゆさんと同じく、問題と可能性があるけれど
少なくとも江藤さん本人が、納得・満足してないぞ!ということのようだった。
シーンと静まり返ったなかを、美しい声は響いた。 「あ、いいな。」くらい
みんな思ったかもしれなくて、それだけ。ではない とこまで、欲しい。
静寂の中に、奥に、その先があって、江藤莅夏には、そこまで吸い込んでいく
魔力があるはずで、昨日は、そこまで行かなかったように思う。
vol.2 があるから。江藤さん、はゆさん、さらにメインゲスト大島健夫さんと
岐阜からは、みおよしきさん。詩人の逆襲、かな。2/26は。
6番手。いよいよ。不可思議/wonderboy(東京)。
30分、かっちり創りあげてきたロングセット。6曲、だったかな。プラス、
朗読も。この朗読が出色で、曲よりも良かった。なんていうとワンダくん的に
複雑かもけど、それはやっぱり「ラップする人が、こんなに詩的だなんて!」
ていうギャップがあり、逆を言えば、詩人のくせに音楽的!だったり、詩人
なのに笑える!とかの効果だと思う。詩人が詩的だったり、芸人が面白いのは
あたりまえ。だとするとハードルが上がりきっちゃっていて、意外性ってのは
ズルいっぽいけど、ごく当然に、効果的だ。
ワンダくんは「今日は、詩のイベントだから…」と前置きしてから
朗読し始めたけど、HIP HOPイベントでもどこでも、ポエトリー・リーディングを
使ったらいいと思う。 それで「おっ」と驚かせておいて、なおも、本職といえる
「トラックの上でRAP」のスタイルで、さらに越えていく。そこが課題だろう。
ワンダくんは音楽としてよりも、リリシストとしての才能が凄くて、あと
凄いのは人間としての地力だと思う。
「Pellicule」ていう曲について、友人の為の曲だと語っていて、それって
僕は「世界征服やめた」だと思った。東南アジアでプロサッカー選手として
活躍する友人は、理由は分かんないけど帰ってこられなくなっちゃった。と。
僕は「世界征服やめた」を初めて聴いた時、泣いたのだけれど、それはその時
タイムリーだったからで、きっと5年前だったら泣かなかったし、なんのこと
やら、わからなかった気がする。 ワンダくんは僕よりずっと若いのに、
こんな歌が書けて、すごいなって思った。 友情くらい、わりかし普通なこと、
なんだろうけど。 たとえばワンダくんは、名古屋に来て、昼間からさっそく
女子高生をナンパしたりもしていて、さらに、それだけでは飽き足らずに、
うちの娘(2歳)にまで、なにやらちょっかいを。。すごいなって思った。
「あのお兄ちゃんに会いたい。遊びたい。」と言っています。ゆるせない。
んで、A Lull in suffering 。我らが。謎の楽団。
謎のテンションで、カオティックに以下の曲目を演奏しただろう。
1、ジャニーズ解釈 〜 処刑場のある丘で / 桜井晴也
2、Praise 6019
3、フリーセッション〜アンコールライオット(やめねえか、てめえら)
狂いたいのは毎度ながら、楽しくなりすぎて、一旦終わったつもりが、すぐ
また観客の手拍子と共にセッションになって、主催としては時間も押してるし
「やめねえか、てめえら」だった。あやうく負傷者も出る盛り上がり(農村の
松田くんがドラムスティックで、みっこさんにしばかれてた。)だったけれど、
過ぎたことだし!よい思い出! クオリティはさておき、、
盛り上がらないよりは良かったのだ!飛び入りのみなさん、ありがとう!
まあでも vol.2では、とりあえず、セッションやらないと思います!!
ジャンルが結構ちがう、たぶん影踏みがなければ一生、会うことも
なかったっぽい人たちが出会えちゃって、(それは、お客さんも含めて)
刺激を受けあったり、そういうのが素敵だった。ありがとうございました。

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